よるの読書日記
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十年前、私の将来の夢は 「着物が似合い五か国語を操るバイリンばあさんになること」 でした。今の私は 「着物を着ると民謡歌手に見え5か国語で挨拶ができる女」。 ――本当に叶える気あるんでしょうか? でも大丈夫、まだ年金貰う年になるまで四十年ある!! それまでには絶対自己紹介までは進歩できていると思います。 着付けのほうもいつか習うつもり。同好の士がいるから 条件さえ合えばすぐにでも。
さて、勉強になるかなーと 『きものがたり』<宮尾登美子/世界文化社>を読みました。 宮尾さんと着物といえば文芸映画。 美しいヒロイン達が着たり脱いだりする着物、うっとり。 で、なくてここではご本人様の和箪笥から 想い出の品々を写真とともにご紹介。 皇后陛下に誉められた宝ずくしから質草の大島まで、 やっぱり動乱の歴史を生きてきたお方のお召し物は そのエピソードも波乱万丈ですぅ。 勝気な女性のイメージがあった筆者ですが、 優雅に微笑むお写真は意外と柔和。 でも着物はやっぱりはっきりした色のがお好きみたい。
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