よるの読書日記
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『彼氏彼女の事情』<津田雅美/白泉社> 愛されて育った人は、強いな。 そんなことを感じます。昨日の主人公、平にも 同じことが言えると思いますが、つらいことがあって 打ちのめされても、心に帰って安らげる場所がある人は 強くいられる。そしてその愛は増殖も移植も可能なんだ。 ――何かすごいこと書いてますね。ハイテンションだ。 最初に親からそれを得られないというのは、 やっぱり大きなハンデだと思う。これは連鎖しやすいし、 悪循環になることも多いようだし。 心の拠り所がないのにまっすぐ立つのはきっと難しい。 立ってるように見せるために、中で歪むこともある筈。 有馬の過去はハードですが、最初に恋した雪野に 応えてもらえたのはラッキーだと思う。 この二人はこの先どうなるか。物語的には エベレスト登頂成功って感じですが、はて、 八千mの山って降りるのもきっと大変ですよね。
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