よるの読書日記
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2003年02月09日(日) 遺伝子組換え愛

『彼氏彼女の事情』<津田雅美/白泉社>
愛されて育った人は、強いな。
そんなことを感じます。昨日の主人公、平にも
同じことが言えると思いますが、つらいことがあって
打ちのめされても、心に帰って安らげる場所がある人は
強くいられる。そしてその愛は増殖も移植も可能なんだ。
――何かすごいこと書いてますね。ハイテンションだ。
最初に親からそれを得られないというのは、
やっぱり大きなハンデだと思う。これは連鎖しやすいし、
悪循環になることも多いようだし。
心の拠り所がないのにまっすぐ立つのはきっと難しい。
立ってるように見せるために、中で歪むこともある筈。
有馬の過去はハードですが、最初に恋した雪野に
応えてもらえたのはラッキーだと思う。
この二人はこの先どうなるか。物語的には
エベレスト登頂成功って感じですが、はて、
八千mの山って降りるのもきっと大変ですよね。


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