よるの読書日記
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2002年12月11日(水) インターバルなし?

『灰色の砦』<篠田真由美/講談社文庫>
全編ほぼ回想、文庫本で約500頁。
しかもどシリアスな連続殺人事件。
大晦日の午後三時から除夜の鐘が鳴り出すまで、
これだけの内容をしゃべったら私ならくたくたである。
聞くほうに回るのだって辛いだろうなぁ。
途中で「ちょっとごめん。」と遮ってどっちかが
お茶入れたり、部屋の電気つけたり
小用に立ったりする場面を想像すると笑えてしまう。
これって「こころ」<夏目漱石/岩波文庫>の先生の手紙が
長すぎる、というのと同じ「それは言わないお約束」ですか?

ともかくも私だったら深春氏の役割は無理です。
系統立ててしゃべれないから。映画のあらすじなんか
話してみると思い知ります。よく話が前後する。
しかし私のお母様はもっとすごいです。
映画どんな話なの?と聞くと2時間の映画2時間で説明する
気かいというほど詳細に説明するか5分で犯人を
ばらすかどっちかです。もう惚れ惚れしちゃう。


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