よるの読書日記
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『灰色の砦』<篠田真由美/講談社文庫> 全編ほぼ回想、文庫本で約500頁。 しかもどシリアスな連続殺人事件。 大晦日の午後三時から除夜の鐘が鳴り出すまで、 これだけの内容をしゃべったら私ならくたくたである。 聞くほうに回るのだって辛いだろうなぁ。 途中で「ちょっとごめん。」と遮ってどっちかが お茶入れたり、部屋の電気つけたり 小用に立ったりする場面を想像すると笑えてしまう。 これって「こころ」<夏目漱石/岩波文庫>の先生の手紙が 長すぎる、というのと同じ「それは言わないお約束」ですか?
ともかくも私だったら深春氏の役割は無理です。 系統立ててしゃべれないから。映画のあらすじなんか 話してみると思い知ります。よく話が前後する。 しかし私のお母様はもっとすごいです。 映画どんな話なの?と聞くと2時間の映画2時間で説明する 気かいというほど詳細に説明するか5分で犯人を ばらすかどっちかです。もう惚れ惚れしちゃう。
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