よるの読書日記
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| 2002年11月24日(日) |
E――DEATHの先にあるもの |
『ECCENTRICS』2<吉野朔実/小学館> 過去の嫌なことを何故か思い出してしまうとき、 「あー嫌だ死にたい」と呟く私がいます。 もちろんすぐ訂正するけれど(言霊が怖い)、 その瞬間の私も確かに私で、心から自分―― あるいは記憶を殺せないかと考えている。 そうすればどんなに安らかだろうかと思うけれど、 現実はそう甘くない。 今日も私は過去の失敗、苦痛、不愉快事を 引き摺りながら生きています。 そして過去を殺した千寿は、自分が過去とも未来とも 社会ともつながっていない不安に駆られている。 どこにも逃げ場はないってことなんですな。
ところでこの話、かなり意図的に矛盾した エンディングになっている。考えると頭禿げそう。
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