よるの読書日記
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『エリーザベト』 上<ブリギッテ・ハーマン著/中村康之訳/朝日新聞社> 確かに綺麗だわこの人。 写真が残ってる昔の人で美女とか美男と言っても ぴんとこないことが多いのに対し、本当に美人。 しかも肖像画より写真の方がよく見えることがあるってのがすごい。 結婚前は周囲の誰もそうは思ってなかったってことは、 皇帝先見の明?
しかし出自がどうとかいろいろ言われて大変だったとか、 花嫁候補だった姉ちゃんがそのまま行っても 同じ目に遭ったのでは? お妃教育については、待ってもらえたら良かったのにね と同情いたしますが。 姉が見合いの時18だったのだからシシィもそれまで2年位 教育に費やしてくれたっていいじゃないのよねぇ。 皇帝だって晩婚と言われるほどのお年じゃなくてよ。
結婚したら即後継ぎ産め後継ぎ産めだし。 昔の(今もか)お妃さんってお気の毒ですな。 その上美貌が世間に喧伝されればされるほど 会う人会う人とくと見定めてやろうって感じだろうし。 被害妄想的・厭世的になっても仕方ないかも。 しかしその後の彼女にまでは共感できないなぁ。 以下、下巻の感想に続く。
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