よるの読書日記
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『すべてがEになる』<森博嗣/幻冬舎> 恐ろしく文字の多い本です。しかも横書き。 もともとはweb上で公開されていた日記の活字化です。 最初にオンラインでただで見られるもんを 本として出版する価値は、とか悩まれたようですが。 それはパソコン画面より目が疲れないということに尽きるのでは。
えー、人の文章一年分まとめて読むと文体が 似そうで怖いな、話題も多すぎてどこに言及すればいいのやら、 一番笑ったのがアロハシャツで黄色のビートで出勤するため 近所の人ではまともな職についてないと思われてると言う件。 昔習った学校の先生が同じようなこと言ってたなぁ。 角刈りでギョロ目、おまけに 部活の顧問だからと柔道着肩に担いで出勤してて、 近所でアパートの大家してるじいさんに 職業を聞かれた時しなくてもいい謙遜して 「いやあ、たいした仕事じゃありませんよ!」 と言ったらその週のうちにそこは全戸エアコン完備に なっていたと言う(笑)。何だと思われたんでしょうね。
あと子供の運動会に行くか行かないかって 親の趣味や主義じゃなくて一応の義務だと私は思うけど。 自分が行きたいかどうか、も大事だけど 子供が来て欲しいかどうか、もあるんじゃないの? きっと森さんは親なんかうるさいよと 考えるお子さんだったんでしょう。 子供が嫌いだと公言してる人にお子様がいらっしゃるのは、 ちょっと不思議ですが。人生ってそんなもん?
奥さんはたぶん西之園萌絵のモデルなのでは。 お嬢様でちょっとだけ浮世離れな性格の方のようにお見受けしました。 でも萌絵より強烈な自己をお持ちのような気も。
しかし多趣味な方です。 書棚の本を見るにつれああこれの10%が模型飛行機や 奥方のピンクハウスやキョロちゃんグッズに…とは 全然思いませんが。 この方の作品がよるの電脳化に一役買った事実は 否めませんな。大体この日記書かれた頃の私って 「スクリーンセーバー=低迷する日本映画界の救世主」 とか思ってた…と言うのは冗談ですが近いものがありました(笑)。
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