よるの読書日記
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2002年03月05日(火) 君と地底までも

『クレオパトラの葬送』<田中芳樹/講談社ノベルス>
読者泣かせのこのシリーズがまた帰ってきました。
経過をざっと語らせてもらうと、1996年に文庫書き下ろしで
『摩天楼』が出まして。それがノベルスに移って、
書き下ろし短編がおまけについて刊行。
1998年二作目『東京ナイトメア』が出て、
次は2000年、『巴里・妖都変』がカッパノベルスから初登場。
音は似てますが講談社と光文社じゃ全然違う。
つーかこれ、作家五十音順じゃなく出版社別だと
出てても気付けないのよ!
で、四冊目です。今度は講談社から。作者と(当たり前)
イラスト(垣野内成美)はだけは一貫してますな。

美人で大金持ちで東大卒の警察キャリア官僚、
性格の悪さはドラキュラもよけて通る薬師寺涼子警視と
善良なるそのお傅り役、泉田警部補の活躍するシリーズ四冊目です。
一冊目――おんぶ。二冊目――椅子(レオタード着用時)。
三冊目――お姫様抱っこ。四冊目――肩車。
田中さん…脚フェチ?
そう言えばどこかの誰かが北条司の描く女性の一番魅力的な所は
あのピンと張った太ももだとか書いてたな。
うーん、女性にはわかりにくい感覚だ。

ついでに、わっかりにくい遠まわしな愛情表現も
微妙に増加してきてます。ここまでしても気付かないか泉田!と、
思わんでもありませんが。でも、悪口の回数は減ってきてる気がしますな。
前はもっと料理できないとかちまちま言ってたけど。
最近はホントこの人性格も口も悪いんだから
しょうがないなぁぼくがついてなきゃ、という雰囲気になっている。
続編はいつかなぁ。今のペースで行くと2年後位か?


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