よるの読書日記
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2001年12月06日(木) 大きいねぶた

「NATURAL」<成田美名子/花とゆめコミックス>11巻でめでたく完結。
緊迫した状況の10巻からだだだだーっとまとまりました。
雑誌連載時から30ページ程加筆修正されているとかで、ご苦労様でした。
しかし半分が本編、残りが外伝と言うのは別にいいとして、
そのメインが西門(兄)ってどうだろう。
本編でもほとんど出てない脇中の脇役なのだが。
普通ほら、主人公か人気のあった脇役が意外な素顔を見せたり
鏡の世界に行ったりするじゃない。(←ときめきトゥナイトの読みすぎ)
作者がお能を好きで次もお能のマンガを描くと言うなら
そっちに回してほしかったなぁ……。
やっぱり真面目に読んでたこっちとしてはJRとアリーシャのその後や
大沢君にハニー(埴輪のこと)より好きな彼女ができるかとか
ミゲールはリコをつれてペルーに帰れるのかとかが気になるんだけど。

西門さんは本編でも外伝でも目立ってましたな。
やっぱり3巻から御登場のこの人が影の主役?
兄の憲人ビジョンで見てしみじみ感じましたが寂しい人だったのねー。
でもまあ5歳まで実家で育てられたっていうの、
お母さんの精一杯の抵抗だったんじゃないですかね。
育てる方だって育てられる方だって赤ん坊の時から一緒にいる方が
うまく行くのは乳児取り違えの事例からも明らかだし。
彩紀ちゃんが生まれたことで、子供のいない本家に
跡取りを差し出すことを拒みにくくなっちゃったのでは。
その結果西門さんに「見捨てられた」感があったとしたら、
皮肉な運命としか言いようがないのですが。

最後の方に地元がちょこっと出てきました。
室堂でスノボする人がいるって初めて知ったよ……。
そら6月に雪残ってる所なんてそうないだろうけど。
わざわざ東京から。へー。
ちなみによるは雪国育ちですがスキーできません。
最後に滑ったのは中学のスキー教室。万年初心者コースなので
転び方だけはプロ級です。


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