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| 2001年11月24日(土) | ＢＲ |
とうとうコレに触れる時が来てしまったってことで
『耀変黙示録�検�<桑原水菜／集英社コバルト文庫>です。
これは『炎の蜃気楼』シリーズの３３巻。
わが本棚の１段の４分の３を占めております。
連載１２年目になるそうで、思えば遠くへ来たもんだ。
長野の一高校生が今や立派なラチられ王(笑)。
読み出した頃(注・幸いにも連載当初ではない)は私も
高校生だったんですよねぇ。年々橘氏の方に年が近づいていく。
怖いよう。
当時私の周囲にいた娘達は大体愛読者だったけれど、
今考えると相当特殊な環境だったのかも。
大学以降の友人には知ってるか滅多に聞いたことないなぁ。
少女小説のくせに何もここまでってゲイ描写があるんだもの、
ワタクシにも一応外聞を憚る感情はあります。
でも買うのは別に恥ずかしくない（←いい加減）。
帯が「怨霊入り乱れバトルロワイヤル！」だそうで。はい。
真打・崇徳院まで御登場。余談ながら彼の歌
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢わむとぞ思ふ
は百人一首の私の十八番です。
これが四国に流される前に恋人に贈った歌だと切ないな、
といつも思う。本人のせいじゃないのに、生い立ちの
疑惑から父ちゃんに疎まれて、つくづく不運な人。
怨霊ってのは、あれですな、本物の武将はやるかやられるかの
戦いに全力を尽くして死ぬからこの世に思いは残さない、
なるのはお貴族様のように女々しい人だという説もあるようで。
そんなこと言ってたらこの小説成立しなくなっちゃうんだけど(笑）。
死人に妬まれてもなぁ…。
あんたも来世で頑張んなさいよと言いたい。
喧嘩なら俺が死んでから売ってくれ。負けないよ。
