よるの読書日記
DiaryINDEXpastwill


2001年08月21日(火) 文庫大好き

前から面白いと聞いていた「建築探偵シリーズ」一冊目の
「未明の家」〈篠田真由美/講談社文庫〉ようやく手に取る。
……うん、いつもながら講談社ノベルズ出身のシリーズ物はレベルが高いと思う。
一気に読んでしまい、もう3冊目が出ていることを知り大いにあせる。

四姉妹が全部色の名前、と言うと京極夏彦の
「絡新婦の理」〈講談社ノベルズ〉ですね。
あっちは紫・茜・葵・碧。
こっちは蘇芳・朱鷺・珊瑚・理緒。
四女が特別って言うのもちょっと似ているけれど、ここは言わぬが花。

さて、私は基本的に文庫派である。持ち運びに便利で場所を取らず、
安いのは言うまでもなく、頭に「文庫が最終形態」と言う意識があるからだ。
あとがきを書く作家ならハードカバー・ノベルズ版と文庫版の両方が
収録されるのが普通だし、
文庫化にあたって加筆訂正されることも少なくない。
それでもたまーに例外があって、今頭を抱えているのが京極夏彦である。
「狂骨の夢」〈講談社〉が文庫で400枚だか加筆訂正されると
聞いたときにはどうしようかと思った。
次の「鉄鼠の檻」もそうなるなら今後は両方購入の憂き目に遭いそうである。
そうそう、ノベルズでもう一つイヤなのは分厚いと真ん中に
折れ線ができてしまうことだ。そのうちパキッといきそうで。
板チョコじゃないんだから。


よる |MAILHomePage