よるの読書日記
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前から面白いと聞いていた「建築探偵シリーズ」一冊目の 「未明の家」〈篠田真由美/講談社文庫〉ようやく手に取る。 ……うん、いつもながら講談社ノベルズ出身のシリーズ物はレベルが高いと思う。 一気に読んでしまい、もう3冊目が出ていることを知り大いにあせる。
四姉妹が全部色の名前、と言うと京極夏彦の 「絡新婦の理」〈講談社ノベルズ〉ですね。 あっちは紫・茜・葵・碧。 こっちは蘇芳・朱鷺・珊瑚・理緒。 四女が特別って言うのもちょっと似ているけれど、ここは言わぬが花。
さて、私は基本的に文庫派である。持ち運びに便利で場所を取らず、 安いのは言うまでもなく、頭に「文庫が最終形態」と言う意識があるからだ。 あとがきを書く作家ならハードカバー・ノベルズ版と文庫版の両方が 収録されるのが普通だし、 文庫化にあたって加筆訂正されることも少なくない。 それでもたまーに例外があって、今頭を抱えているのが京極夏彦である。 「狂骨の夢」〈講談社〉が文庫で400枚だか加筆訂正されると 聞いたときにはどうしようかと思った。 次の「鉄鼠の檻」もそうなるなら今後は両方購入の憂き目に遭いそうである。 そうそう、ノベルズでもう一つイヤなのは分厚いと真ん中に 折れ線ができてしまうことだ。そのうちパキッといきそうで。 板チョコじゃないんだから。
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