よるの読書日記
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「FOCUS」も最終刊が出ちゃいましたね。 廃刊の理由もいろいろ語られてますが 部数が伸びなくなったのは、 活字よりも1枚の写真がもつ雄弁性、 その力強さと脆さを私達が良く知るように なったためではないかという気がする。
テレビでこの季節欠かせない心霊写真の特集、 自称霊能力者がどれもこれも 「心霊写真です」の一言で片付けてしまういい加減さ。 科学的な検証をすれば、光の映り込みとか 2重撮りで解決してしまうものも結構ある筈だ。 悪意を持って見れば、合成によるものだって たくさんあるに違いない。 胡散臭さごと面白がってみる分にはいいけれど、 もうそろそろ勘弁してほしい。
写真や映像が訴えるものは力強い。 しかしそれらが容易く捻じ曲げられるものだと 今の私達は知っている。そして信じていいものか 戸惑いも感じている。
そうそう、先日面白い新聞記事を発見。 都内の高校教諭が、被災樹木を探しているそうです。 戦災や震災によって焼け焦げ、 その後再び芽吹いた木のことをそう呼ぶんだって。 彼らは歴史の無言の語り部。 存在そのもので私達に訴えるのですね。 妙にじーんときた私。 私の生まれた都市も空襲に遭っているので、 探せばあるかも。
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