今週のしば子
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上海に行って来ました→

2004年06月04日(金) 休職157日目〜「ダムウェイター」@世田谷シアタートラム〜

【劇の感想】※私の自己満足なので面白くないかも。 へひとっとび


◆先日の日記に、「ひょっとしてもしかしたら観に行ってしまうかも・・・」と書いた、「ダムウェイター」、結局行って来た。

HPで確認すると「当日券あり(ただし、前日に電話して整理番号をもらわないといけない)」とのことやけど、楽日が近いし、劇場の収容数が200名程度やし、チケット大丈夫かなぁ〜と思いつつ、明日のチケットを取るために電話。

案の定つながらない。
30分後、ようやく繋がったと思ったら、「当日券の受けつけは終了いたしました」とのテープの声、あぁ(涙)。
やっぱ無理かねぇ・・・と思いつつ、欲しい雑誌のバックナンバーがあったので渋谷のBook1stに出かけた。

買ったのは、レプリークの5月号と、演劇ぶっくの6月号。どちらも、堤真一様が表紙&彼のインタビュー記事ありやったんよ。
(ちなみにレプリークは「エリザベート」の記事あり、安蘭けいのグラビアありでお買い得やった)

本を買ってしもたら、「やっぱ、舞台も観たいよな・・・。」「渋谷から三茶って半蔵門線1本で行けるやん・・・。」

・・・・。

・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

よし、ダメもとで行ってみよう、ひょっとしたらキャンセルありとか、立ち見ありかもしれへんし。

◆で、現地に行くと整理券を配られた。私は8番目。それを持って劇場前に並ぶ。
結局14〜5人くらいいただろうか。30代のなんとなく業界人っぽい男性がひとり、そして私以外は30半ば〜40代以上と思しき、観劇に慣れているっぽい女性ばかり。

開演5分前になったところで、係員がやってきて、

「今、トラムシート(1番後ろの席。座席というよりは腰掛バーがあるって感じ)が2席空いてます。トラムシートが埋まってから立見席へのご案内になります」

どうやら立見席の方が前の方で観られるみたいで、私の前の人は全員立見待ち。

つーことで、業界人っぽい男性と私がトラムシートをいただくことにした。
嬉しいことに、チケットはトラムシートの方が安かった(5,000円のところが3,000円)。

【劇の感想】
◆パンフのあらすじによると、

>地下室に男が2人。殺し屋ベンとガスは仕事の指令を待っていた。
>すると突然、ダム・ウェイター(料理昇降機)がガラガラと降りてくる。
>中には料理の注文が書いてある一片の紙切れ。彼等が持っている限りの
>食料を送り込むと、
>また何度も料理のオーダー表を運んでくるダム・ウェイター。
>彼等のボスは、2人に何をやらせようとしているのか。
>どんどん奇妙な状況に追い込まれていく2人。。。。。
>そして、意外な結末がベンとガスを待っている。。。。。

”英国の劇作家ハロルド・ピンターの初期の代表作にして不条理劇の古典”やそうな。ピンターという劇作家も知らんし、そもそも「不条理劇」って何?って感じ。

ちなみに、この劇は、

(Aバージョン)
演出:鈴木裕美
ベン:堤真一
ガス:村上淳(UAの旦那さん)
(Bバージョン)
演出:鈴木勝秀
ベン:浅野和之
ガス:高橋克実(トリビアの泉の人)

の2バージョンあって、”堤様萌え〜”なわたくしは、もちろんAバージョンを観てきました。

ネットで「どんな評判なんかな?」と調べてみると、Aは「イケメンバージョン」「わかり易くて一般向け」で、Bは「おっさんバージョン」(笑)で「通向け」らしい。なるほど。
「1回観ただけだと、何が何やらさっぱりわからない」という意見もあったけど、まぁ、そうなったらそうなったで「ナマ堤様が見られてよかった♪」ということで良しとしようと腹をくくって観ることとする。

幕(っちゅーかVの字型のシャッター)が上がって、地下室でボスからの指示を待つ殺し屋ベン(堤)と、ガス(村上)が登場。

ベッドに横たわって静かに新聞を読んでいるベンと、何やらイライラしているらしいガス。ガスはどうやらいつもとは違う状況に不安を感じているようだ。

滑り出しは、なんかムラジュン氏が固くてギクシャクした感じやし、”地下室に殺し屋の男2人”という変な・・・というかわかり難い状況で、「う〜ん、大丈夫かなぁ、劇の流れに乗っていけるかなぁ」と不安がよぎったけど、ベン&ガスの指示待ち時間の無意味なやり取りが続いていくうちに、段々と引き込まれて行った。

イギリスが舞台の翻訳劇なので「いかにも翻訳調」な台詞が多かったけれども、そもそもの設定が”あり得へん異次元な空間”なので、不自然な翻訳調台詞が違和感ないというか生きていたように思う。

ガスがギャーギャー騒いでいる内に、突然ダムウェイターが降りてきて、中にあった紙を読むと、料理の注文。
ますます、なんだかよくわからない状況に。
あたふたしながら、自分達の持っている食べ物をかき集めて上へ送る2人。

それが何度か続くうちに、ガスの不安がどんどん大きくなっていき、ベンは何かに気付き始めている様子。しかしベンは何かに気付いたことをガスには悟られないようにしている。

そしてガスがトイレに行っている間に、今度はダムウエイター横の通声管から指示が(客席には指示の声は聞こえない)。

「はい、了解しました。これから3分後にはターゲットがこの部屋にやってくる、と」

というベンの台詞で、これから入り口から入ってくる人物がターゲットだとわかる。

だがしかし、ベンがいくら呼んでもガスはトイレから出て来ない。
ベンにも不安な表情が浮かぶ。

そこで、急にドアが開いて現われたのは、傷だらけになったガスだった。
彼に銃を向けて呆然とするベン、ひざまずいて震えるガス・・・・というところで終了。

◆結局、これって「殺し屋のテスト」?やったんかなぁ。どっちがちゃんとボスの指示に従えるかどうかっていう。

にしても、なんでガスがトイレと全然逆方向のドアから、しかも傷だらけで出てきたんだろう?

ベンは結局、ガスを殺したんだろうか?
(きっと、殺さないと自分も殺されるんだろうな。そやけど、ずっと一緒に仕事をして来たガスに対する友情からなんとも言えない表情を浮かべるベン。そして、震えながら「お前は知っていたくせに、何故?」と目で訴えるガス。
なんだか切なかった。)


結局、なんだか「??????」がいっぱい頭の中に残ったけれども、それでも、舞台の勢いに飲まれてとても楽しめた。
ベンガスのしょーもないやり取りも面白かったし、2人がどんどん追い込まれていく様子も迫力あったし。中だるみ感が全然ないのもよかった。

それから、それから、なんというても、

ナマ堤さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!


っていうのに感動です。テレビ(ってゆーても、GOOD LUCK!!の香田キャプテンしかしらんわけやけれども)で見てもカッコいいと思っていたけど、実物、ほんとに足長い!顔小さい!むっちゃカッコいい!!!
お芝居も良かった!!
んもう、しば子、恋に落ちちゃったですよ。

ついでに、UA夫のムラジュン氏。UAの夫ということ以外は何も知らん、顔すら知らんっていう状態やったのですが、なんちゅうか丸顔で可愛らしかったです。髪伸ばして不精髭生やしてるけど、髭剃って、髪もサッパリさせたら可愛らしいお坊ちゃん風になるんやろな。演技も、最初は固かったものの、時間がたつに連れリズムに乗ったのかいい感じでした。

1時間程度の短い舞台ではあったものの、2人芝居やし、けっこうハードやったと思う。2人とも終わる頃には汗だくでした(劇場が狭かったので、表情もよく見えた)。おつかれさまです。

そして、恋に落ちてしもたことやし、これからも堤様を見守って行こうと思います。






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舞台には関係ないんやけれども。

〜今日のダイエット〜











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