今週のしば子
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上海に行って来ました→

2004年03月27日(土) 休職93日目〜東宝ミュージカル「エリザベート」を観て来た(長い日記です)〜

◆今日は、なんと朝の4時半に目が覚めてしまった。

何故なら、今日は前々から楽しみにしていた東宝ミュージカル「エリザベート」を観に行く日やから。
遠足の前の日の小学生状態です、はい。

エリザベートを最初に観たのは、日本での初演の宝塚雪組ステージのDVD。
この時にトートを演じた一路真輝が、今、エリザベート役をやってるんよね。

あの男前なトートさんが、どうやってエリザベートになるんやろ?という興味。

それから、私は今まで生の舞台というと、歌舞伎、能・狂言(男性オンリー)、宝塚歌劇団(女性オンリー)しか観たことがなく、男女混成のいわゆる普通のミュージカルがどんなもんなんやろうという興味。

(古くてすまんが、私にとっては)NHKの「ふたりっこ」の時のイメージが強烈な(新しいところでは、「エースをねらえ!」の宗像コーチでしょうな)内野聖陽がどんなトートを演るんやろ?という興味。

そして、帝国劇場って初めてやし、どんなとこなんやろ〜という興味。

いろんなものが入り混じって、そりゃぁもう、ワクワクしてたことであるよ。

◆5時開演やったので、4時半少し前に帝劇へ。

5時〜8時の舞台なので、今のうちに小腹を満たしておこうと、劇場内で豚まんを食べ(なかなか美味やった)、お茶を飲む。

そんなこんなで開演時間・・・・。

果たして、舞台は・・・・・・・。

期待以上に素晴らしかったです!!

いや〜、フォントサイズ、これやと足りんくらいに。
 
やはり、男女混成やと迫力が違うんやなぁ、ダンスとか歌とか。
そういうと、少年ルドルフも小さな男の子(今日は塩野君という小学4年生)が演じてたんやけど、それもまた非常に可愛らしかった。
心配していた一路エリザベートも周りに男性がいるから、ちゃんと女性に見えてほっとした(笑)。

それから、宝塚やとどうしても「すみれコード」なんかがあるから、言えない台詞、出来ないシーンなんかがあって、ストーリーがわかり辛くなったり、わかったとしても「人畜無害、お子様でもOK」という大人向けではない舞台になりがち(それはそれで面白いし、それが宝塚の良さのひとつでもあるとは思うんだけど)なのです。

が、今日のエリザベートは、ちゃんと大人向けの深い仕上がりになっていて、ストーリーもわかり易くなっていた。

それになんというても!!!
生の迫力ってすごい!!!
圧倒されて涙が出そうになったです。
音楽も、ダンスも、演技も素晴らしい!
それに、観客達のノリも良くて、観てて楽しい気分になった。

役者さん達その他もろもろについての感想は・・・

【役者さん達】

1)一路真輝

すーっごい綺麗やった!!。少女時代のエリザベートも身軽に可愛らしく演じてはったけど、皇后になって以降のところがすごく貫禄あってよかったとおもう。

歌もダンスも演技も完璧で、安心して観ていられた。さすが元宝塚トップ!!!

2)内野聖陽
主要キャラの中では、1番へにょへにょやったと思う。

なんちゅうても、歌が・・・・。

低音部分の声は伸びもよくて気持ち良かったけど、高音部分がお苦手のようです。外れたり、かすれてしもたり。
「最後のダンス」で大きく外さはったときは、ちょっとガクっと来た。

演技は、私のツボにハマって(ねっちりとしつつもねちっこ過ぎなく、どこかさらりと爽やかな部分を感じる色気があって、鼻血ブーでした)んけど、歌を歌う時は、ハラハラしてしまいました。
ハラハラするキャストはトート君だけやったぞ。
でも、第19場「悪夢」のシーンでは歌も演技も素晴らしかった。

1番へにょかったと言いつつ、私の中での内野株は急上昇(笑)。

3)高島政弘

今日観た中で、1番素晴らしかったと思う!!

高嶋兄弟では、私はどっちかっていうと弟の方が好きで、「兄ちゃんって、なんか濃くてやだ」と思っててんけど、この濃さがルキーニ役にはぴったり!!

演技も素晴らしい!!歌も素晴らしい!!そして、背も高くて容貌もバッチリ。
この人、こんなにすごい舞台人やったのね。

「エリザベート」の中で、ルキーニっていう役は、舞台を回していく、もんのすごい重要な役(エリザベートやトートがいくらよくても、ルキーニがあかんかったら舞台は総コケになると思う)なんやけど、その役を軽々とこなしていく彼の姿にうっとりしてしもうたよ。

これから高嶋兄の舞台があったらチェックしていこうと思った。

4)パク・トンハ

青年ルドルフをやってはった人。私と同い年の韓国人で、韓国では有名な舞台俳優さんらしい。

この人、歌がめちゃくちゃ素晴らしかった。パーンッ!!とハリがあって、どんどん伸びていく声。うっとりしてしもうた。

出てくる時間としては少なめの青年ルドルフなんやけど、存在感バッチリ、「おいしいとこ持っていったよな〜〜」って感じ。
ルックスもわたくしの好み(照)やし〜、NHKのハングル講座に出てはるみたいやし〜。これからチェックや。

5)村井国夫

エリザベートの父親マックス役。

テレビで観ておもろいおっちゃんやなぁ〜と思っててんけど、この方、ミュージカルも出来る俳優さんやとは知らなんだ。

青年ルドルフ同様、出てくる場面は少ないねんけど、自由でいい感じに力の抜けている男性を演じてはって、しば子、少しときめきました(笑)。

6)初風諄

エリザベートのお姑さん・皇太后ゾフィー役。

ゾフィーは、宝塚エリザベートでは、ただ単にエリザベートに意地悪するだけの嫌な人〜って感じやねんけど、この「エリザベート」は、昔からのハプスブルク家を、そして帝政を、オーストリア帝国を守り抜こうという強い、そして健気な皇太后という貫禄があっていいなぁと思った。

そして、初風さんの歌のすばらしさよ。なんであんなに声が出るんだろう?

ゾフィーという役柄を離れて見てみると・・・・、年齢を超えてお美しい素敵な女性とみてとった。なんかいいなぁ、この方。

7)トートダンサーズ
「黒天使」ではなく、「トートダンサーズ」やなぁと思いました。

彼らのダンス、素晴らしかったです。こういうダンスってやっぱ、男性しか出来んよなぁ〜とため息。

【その他もろもろ】
1)このミュージカルのテーマをひとつに絞れと言われると?

私は、「エリザベートという、1人の自我の強い女性の波乱万丈記」やと思いました。

宝塚版「エリザベート」やと、彼女は「姑のゾフィーにいじめられて可哀想だったけど、その戦いにも勝ちました。生きているうちは皇帝に愛され、いろいろと民衆に良いことをし、健気に生きて、死んでからはトート閣下に愛されて、ハッピーエンドです」って感じで、「なんや、こいつ、皇后の義務から逃げまくって、死んだらトートに愛されて終わりかい?」という嫌な印象があったんやけど。

この「エリザベート」では、エリザベート皇后の、非常にエゴイスティックな部分、そして、結婚する前からの皇帝フランツ・ヨーゼフ1世との意識のすれ違いっぷりがはっきりと描かれていて面白かった(確かに美しいかもしれんけど、そばにおったらぜーったい嫌や!っていうエゴイスティックな女なんですよ、エリザベートって)。

そして、皇后として生きる自分、そしてすべてから自由になりたいという自分との葛藤も見て取れたのもよかった。

2)音楽が素晴らしかった!

宝塚のエリザベートを観ても思ってたんですけど、これって、ほんと音楽が美しいミュージカルやと思います。

3)観客のノリが良かった!

ルキーニが、「キッチュ!」を歌ってる時なんて、皆、体を揺すりながら(席を立っちゃってる人なんかいたりして)、高嶋兄の身振りに合わせて拍手してたりしててた。

カーテンコールがあって、役者さん達が出てきて、拍手パチパチパチ〜ってのはお約束やけど。

観客席はすっごーーーく盛り上がっていて、スタンディング・オベーションなお客さん続出。
幕がおりてからも、拍手は鳴り止まず、何度も何度もカーテンが上がって役者さん達が出てきて。
ほんま、ほんま、楽しかったです。



いうてみれば、


期待以上で、すーーーっごい満足な舞台でした。
東京では5月末まで、名古屋・中日劇場で8月、福岡・博多座で10月、大阪・梅田コマ劇場で11月〜12月とやるみたいなんやけど・・・また観に行きたいなぁ。

◆舞台の興奮さめやらず、うちまでテクテクと歩いて帰宅。

もう、脳みそが興奮し過ぎてたんですよ。 
こあらと二人、「良かったね〜」「素晴らしかったね〜」と感想を述べ合いつつ、徒歩にて帰途へ。

途中で、ココイチで夕ご飯。

こあらは、あさぐりカレー。私はハーフサイズのカレーにチーズと納豆をトッピング。

夫のあさぐりカレー(あさりとはまぐりのカレー)もわりと美味しかったけど、夫が、私の納豆チーズカレーを食べたことに感動を覚えた。
今までは私が食べてるのを見るだけで、「ゲーーーーッ」っていうてたんやもんな。

◆自宅へ無事に帰宅。その後、お茶を飲んだり、一緒にお風呂に入ったり。
 
そして一緒にお布団に入って、今日の舞台の感想を述べ合ううちに就寝。






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