先日、ポール・オースターの『幽霊たち』という小説を読み終えました。 アメリカ文学の旗手として有名な作家さんらしいのですが、大学の講義で本が取り上げられるまでは全く知りませんでした。 というかこの本、「講義に使うから購入しておくように」と教授からお達しがあって購入したのに、実際には講義中には使われなかったといういわくつきの本です。 どうも教授が自分の趣味に走った講義をやってる間に予定が押したせいのようです。 まぁ、よくあることですね! 買わされたこっちにすれば「何やらかしてくれてんねん☆」って感じですけどね! で、買ったまんまほったらかしだったのですが、それも勿体無いので今回読んでみました。 まぁ何ですか、一言で言うと「何も起きないこと」を小説にした小説でしてね。 いやもう本当に、全力で何も起きねぇ。 主人公は探偵・ブルー。 ある日、彼はホワイトという男から「ある男を見張って欲しい」と依頼を受けます。 有能なる我らが探偵ブルーは依頼にしたがって、ブラックと言う名の男を、用意されたアパートから延々と見張り始めるのですよ。 ちょっと読んだ感じだと探偵小説のようでしょう? ところがどっこい、事件は何一つ起こりません。 ……静かに本を読んでいたいだけの京極堂ですら、あんなにもそっちこっちに引っ張り出されるご時世ですのにねぇ。(何の話だ。) そんなわけで、何も事件が起きない日々に読み手以上にブルーが退屈していまい、その退屈な日々の中でさまざまな思索に溺れていく……という小説です。 私が阿呆なせいか何ともピンとこない小説で、最後まで淡々と読み進めたは良いけれど「そんで、どうした?」という感じでした。 このポール・オースターと言う人は、私が好きなカフカや安部公房なんかと同類として分けられる作家らしいんですが、私にはどうも解らなくて。 ……合わないのかな……。 ただ、『幽霊たち』というのはニューヨーク三部作と呼ばれるシリーズの中の第2部に位置する作品らしいので、機会があったら残りの『シティ・オブ・グラス』『鍵のかかった部屋』とやらも読んでみようかな、と思います。 それと、カフカや安部公房と共に名前の出されていたベケットの作品ね! ちなみにポール・オースターはまだ存命の作家で、『スモーク』という映画の脚本を書いたりしてらっしゃるそうですよ。
ちなみに今は『カフカ短編集』を読んでます。 坂口安吾の『堕落論』放り出してね……だってアレ、読んでても面白くないんだもん……。(言っちゃった。)
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