| 2003年05月29日(木) |
聖書に隠された予言とは! |
今日の「奇跡体験 アンビリバボー!」でやってた「聖書に隠された暗号」が面白かったので、ちょっくら便乗してみよっかなーと思います。 『聖書の暗号』(マイケル・ドロズニン著/木原武一訳/新潮社刊)が全てのネタ。 内容は、簡単に説明しますと「(旧約)聖書には、過去・現在・未来の全てが暗号で書かれている」みたいな感じです。 一言で言うと、「聖書とは暗号化された予言書」だと。 ドロズニン氏はリップス博士という数学者にこの説を教えられ、最初は「嘘だあ」って思ってたらしいんですが、リップス博士が独自に開発した暗号解読のコンピュータを見て信じるようになったそうです。 何でも、聖書には大層色んなことが暗号化されているそうで。 イツァーク・ラビン暗殺に湾岸戦争・世界貿易センタービル爆破テロから果ては彗星の木星衝突まで。 あ、シェークスピアのことも書いてあるらしいですよ。 何と言うかこう……とってもサービス精神溢れた予言書です。 そんな細かいところまで予言してくれんでも。 いや、いいんですけどね、これからはサービスの時代ですから。(予言書にサービスはいらん。) 聖書の暗号に使用されるのはヘブライ文字で、これを専用のコンピュータで解読すると、何か色々と解るらしいです。(アバウト過ぎ。) 解ると言っても断片的な情報なんですけどね。 例えば「ケネディ」と入れて検索かけると「ケネディ」という単語を暗号解読で探し出す、と。 すると「ケネディ」という単語の周辺に「ダラス」(暗殺された土地名)「オズワルド」(暗殺主犯者と言われている男の名前)とかが浮き出てくるらしいのです。 ………と説明されたところで私はヘブライ語なんて読めんので、出てきた単語の脇に書かれた日本語を読むだけなんですけどね。 で、この本の著者であるドロズニン氏が画面の中で力説するわけですよ、「聖書の暗号、これは事実である」と。 最初は「はあ?」って感じでしたが、それっぽいテロップが流れまくるので「あながち、小馬鹿にも出来んのかのう」と思い始めてたんですね。 「聖書以外では、このような意味ある単語の羅列は認められない」(これを言ってたのはリップス博士)とか言うし、「最初はどこの暇人の所業かと思ったが、聖書だけにこれだけ意味ある事柄が出てくるのは、ちいと奇妙だわ」と興味深く見てたんですけどね。 この説がどこぞの高名な論文冊子に載った際、これに反論する論文を発表した学者がおりましたそうで。 反対論文を書いた御本人が登場して、仰るんですよ。
「別の本(小説)でやっても似たような結果が出たよ」
はい、終了ー。(手を叩きながら。) 出てんじゃないですか、他の本でも! あっさり論理展開瓦解してどうすんの!! 爆笑です、コンフュです、混乱です。 と言うか、この番組構成はありえないでしょう。 その事実をドロズニン氏にぶつけると「そういうこともあるかもしれない。しかしそんなことは重要じゃない。聖書には過去起きた事実が確かに書かれている。これこそ重要なんだ」 いやいやいやいや、ちょっと待て! 聖書以外の本でも予言に見える単語の羅列が見つかっちゃったら、その時点でかなりアウトだよ! 「単なる偶然でした」の可能性の方が高いよ! そんな私の(笑いを伴った)疑問は完全に置いてけぼりで、番組はクライマックスへ!
「『2006年』『世界大戦』『原爆によるホロコースト(大量虐殺)』『終わりの日に』と言う単語の隣接が発見された!世界の終わりまで後3年しか無いのか……!」
はいはいはいはい、怖いねえ!(投げやり。) 何かもう、クライマックスに向けてうそ臭さが加速していく内容でした、今日のアンビリバボー。 ああ面白かった! まあ、戦争そのものに危機を感じるためにはいいんじゃないでしょうか、こういう単語で警告を鳴らすのも。 っつーわけで、1999年の次は2006年予定です、世界終焉。 みなさま充分、お心構えの程を!
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