オリから出た日々

2004年02月16日(月) 定礎式

さていよいよ本番の日がやってきました。

ダム堤体の下流左岸から上流の副ダムを写しました。

広いので見えづらいでしょうが、遠くに45tダンプが4台並び、その周りにインド人レイバー達がいて、手前がVIP用のテントです。
この茶色の地面がコア(粘土)ゾーンでこれが90mほど盛り立てられ、ここでダムの水を堰き止めます。


左岸から下流を写しました。

30tダンプ、ブルドーザー、バックホー、タンピングローラーなどの何種類もの重機が並んでいます。

茶色のコアゾーンの外側はロックゾーンが広がり、コアを支えて水圧に耐えるダム本体を形作ります。



インド人エンジニアに定礎石を試しに担いでもらい、ロープの張り具合などを確かめています。

急遽調整をしたので人数も少なく彼らの背の高さもまちまちだったので、彼らも重い重いと言いながらふらついていました。

本番では手前に写っている柱の側の一番後ろが私の定位置でした。


本番では写真を撮るわけにはいかなかったので、他の人から写真が貰えればアップできるかと思います。

本番が始まり礎石の搬入を行いましたが、いや大変でした…。
昨日やった事務所前の予行演習は、コンクリートのテニスコートだったので床はフラットで歩きやすかったのですが、本番はコアの上。遠目にはフラットなのですが、実際は微妙なうねりや傾きがあるのですよ。そのちょっとしたギャップや粘土なので重みで多少沈む事などで傾きを与え、肩の荷が軽くなったと思えばいきなりドカッと重くなる時がありました。

思わずウッと声を漏らす人もいましたが、やはり本番なのでみんな必死で抱え無事に礎石の搬入は終わりました。いやぁ正に肩の荷を降ろしたという感じでしたね。肩にタオルを挟んでいたのですが、やはり腫れていますよ。

その後は来賓が砂をかけ、重ダンプとブルとローラーで締め固めて定礎式のメインは終了。その後くす球割りと花火で締めくくりました。

ただこれで終わらないのがインドの式典。
出席したレイバー全員にスイートとジュースを用意して終了後に渡したのですが、案の定押すな押すなの大騒ぎ。数は十分あると言っているのに我勝ちに押し掛けてきて収拾がつかないようになりました。

何とその混乱の最中、記念に用意した小さな定礎石のレプリカも全て持っていかれたそうです。ジュースと一緒に置いてあったのが悪いと言えば悪いのですが、一個1200Rsもする記念品。さあ誰が尻拭いをするのでしょうね。


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