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2003年08月08日(金) 独り言 自分の部屋のドアを開けて、 誰も居ない散らかった部屋の中を見ながら、 独り言を淡々と喋って見た。 「もし、あたしが一人になっても隣に居てくれる?」 「どんなに汚れた姿でも、名前を呼んでくれる?」 「あたしが死んだら、あたしの死んだ日よりも、 あたしが生まれた日を覚えていてね。」 「あたしが死んだら、あたしの苦しんでいた姿よりも、 楽しんでいた姿を覚えていてね。」 「あたしが死んだら、あたしの涙よりも、 笑顔を覚えていてね。」 「そうしたらきっと、あたしは幸せだったから。」 何だか死のうと思った直前を思い出した。 星が出てなかった事しか覚えてないと思ってたけど、 相当苦しかったんだなと、客観的に考えた。 生きていて本当に良かったんだろうか。 またちょっとした勘違いが、 あたしを暗闇へ追いこもうとしてるんだ。 そんな予感がする。 深入りしないように気を付けるけど、 もう、手を付けこんでしまったみたい。 そう思ったら涙が出た。 もう手遅れみたいだ。 付けてしまった傷を手でなぞりながら、 「ごめんね」と呟く。 涙が沢山出てた。 初めて自分が後悔をしている事に気付いた。 飛び降りた時に出来た傷に、 もう絶対に効く事はない薬をつけた。 「ごめんね」と呟きながら。 キスがしたくなったから、 自分の指を咥えて、付き合っても居ない男の指を咥えた事を思い出した。 キスがしたくなると、どうしてあいつしか思い出さないんだろう。 悲しいけれど、それが現実。 そうしてどんどん、あたしは暗闇に落ちて行くのかな。 そんな、宿題に追われながら、 時間に追われながら過ごす、初めての夏休みらしい夏休み。 |