2002年07月27日(土)  悔しいけど、あたしは音楽を愛してる。  





  あんまり書く気が起きないんだけど、
  取り合えず打ってみる。


  人の悪口を言って変えるバスの中はとても居心地が悪かった。
  まぁ、確かに怒る気持ちも解らないとは言えない。
  オカシイとは思った。
  あたしだって思った。
  先生だって、講師の先生だって、他の顧問の先生も思った(らしい)。
  だからって其処まで貶す事無い。
  ちょっと、心が腐ってると思った。
  自分の事を棚に上げ過ぎだと思った。


  結果が悪かったのは事実で、
  管内でもランクが落ちたのは確か。
  まぁ、あたしに言わせれば、あの学校よりもランクが下だとは思わない。
  失礼かもしれないけど。
  去年だったら、多分行っただろうと思う。
  今更言ったって仕方のない事なんだけど。











  悔し涙だって人一倍だ。
  必死で練習して、練習して、毎日頑張った。
  今までのあたしはなんだったんだろう。そう思った。
  悔しかった。あたしが馬鹿らしかった。
  2年半の結果が此れ?
  あたしの今までは何?
  全てこの12分につぎ込んできたのに。
  悔しかった。





  あたしがミスしたのが良くなかった。
  音がちゃんと上がれなかった。
  下がりきれなかった。
  上ずった。




  あたしのせいもあるだろう。
  何時もそうだ。
  何も出来ないくせに出きると言って、結局人を困らすのがあたし。
  言えば良かった。出来ないって。
  馬鹿らしい。
  あたしはここまできた意味が無い。
  あそこまで、あたしたちがランク落ちをする為に、
  練習をしてきたわけじゃない。
  最後は華になれなかった。
  努力の華と、栄光の位は貰えなかった。
  あたし達が崩した。
  先輩の努力を。崩した。
  悔しい。
  悔しい。

























  涙が止まらない。


  あたし達の演奏は、審査員に気に入ってもらえなかっただけ。
  あいつ等の耳がおかしい。
  死んでしまえ。


  3年は口をそろえてそう言う事を言う。





  馬鹿だ。
  其処まで言う事は無いだろう。
  心が腐ってる。
  あたしだって思った。
  審査員の好みだって有るだろう。
  順番だって有っただろう。
  そうは思うけど、でも、其処まであたしは悪くないと思った。
  どこかこっちにだって落ち度が有るはずだ。だからあの結果何だから、受けとめるべきだろう。
  悔しいのは解るけど、
  それを誰かの悪口にするのは、本当に音楽が好きな人間だとは思わない。





  あたしは吹いてて楽しかった。
  只それだけ。
  音が出なかった時も有った。
  悔しかったよ。
  でも、あたしは音楽に入れた。
  皆と音を鳴らせた。
  あたしは、全部を其処につぎ込んだ。
  皆と、最後に、楽しく出来た。
  楽しかった。
  舞台で吹くのが好きだ。
  改めてそう思った。


  あたしはあの2曲が大好きだ。愛してる。
  だから、一杯、一杯皆に聞かせたかった。
  素敵な音を聞かせたかった。
  あたし達の気持ちを伝えたかった。
  あたしはこの2曲を愛してるから、最高の物に出来た。
  それで良い。
  精一杯、頑張った。


































  何か、凄い倒れそうな時が有った。
  何か怖かった。
  久々に心臓ドックンってなって目の前真っ白になった。
  怖かった。
  変な声がした。
  誰かがあたしに助けてって言った。
  邪魔だよって言った。
  必要じゃない物は邪魔だって言われた。
  久々だった。本当に怖かった。
  一人の時だった。
  どうしようもなかった。
  最後の曲だった。
  本当に、目の前が見えなくなって怖かった。
  怖かった。
  怖かった。











  

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ほっとけない 世界のまずしさ 

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