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2001年08月07日(火)

今までチョット堅い内容が続きましたのでここで少し柔らかめのを…。粋。東京では「いき」と読み、京都では「すい」と読みますね。解釈も微妙に違う様です。私は東京の下町で生まれ育ったものですから粋な大人になる事を目標にしていたもんです。でも今だ到達しませんが…。「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し、口ばっかりではらわたは無し」なんていう都々逸があります。2つの意味に取れますね。1つは「江戸っ子は何にも出来ないのに口だけは達者だ」。もう1つは「口は悪いけど肚の中は清らかなものだ」。私は2つめの解釈を支持したいですね。でも、これ両方共合ってるんです、実は。話しがテーマからずれてしまいましたね。そう、粋についてでした。男のキモノを例に取りましょう。鰹縞の木綿の単衣をゾロっと崩して着流し、雪駄を半履きで裏打ち金具をチャリチャリ鳴らしながら歩く。これは粋ですね。でも京都でコレをやったら大変な不粋者です。だから私は京都でキモノを着た事はありません。難しいですね。料亭などで大金を使いお大尽遊びをする。これは野暮ですね。要するにお金の問題じゃないんですね。最後に一言粋について。「粋なんてぇ事をくっちゃべる程、オイラ野暮天じゃぁねえよ!」


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