目口覚書
■目口覚書■
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2002年09月25日(水) 性的虎馬 

昨日からの続きです。
++++++++++

小学生の頃。

両親と同じ寝室で寝ていた。
明るかった気がするから、夜が明けかけていたんだろう。

何かを感じて 目がさめた。
うすぼんやりした意識が、自分の下半身の違和感をとらえる。

パンツの中に 何かが。
しばらくしてそれが 手とわかった。
実の父親の手。


この話しは、墓まで持っていくはずでした。
ではなぜ書くか。
断じて自虐ではありません。また復讐でもありません。

この話しを是非読んでほしい人がいる気がするからです。
誰 というわけではありません。
わたしと同じように苦しんだ人が いる気がするからです。
そして これらの文章で もし思い当たるところがあれば
一緒に 解放されようね って言いたいからなんです。
直感的な 使命感なんです。
 

父親の手だとわかった瞬間
身体も息も何もかも止まった気がする。

相談者に その話しを打ち明けながら、自分は今 まさか
あるとは思わなかった秘密の扉を見つけたようだった。


「あの時、声を発することなんてできなかった。
私が気付いているというのを気付かせちゃいけない気がした。
父に恥をかかせると思ったからなのか、 わたしが気付いていることを
お互いが知っていたら気まずいと思ったからなのか わからない。
あの時イヤっていえなかった。
でも もしあの時 やめてくれって自己主張できてたらわたしの人生は
もっと変わっていたんだなって いま こうして書きながら(相談はメール)
やっとわかった。」

そして!
わたしは ずっとずっと理由がわからないでいた自分の行為、
(自己主張できない とか SEXに関する行為)
不思議で仕方がなかった自分の足跡のわけが ここで見えたんです。

相談者が言う。
「自分は幸せになりたいと思っても、過去の経験から
「不道徳な男性をやっつけたい」と心の奥底で思ってると、
それが幸せになることを妨げている可能性がある。」

わたしの課題のひとつが「自己主張」だったとは・・・。うーん。


わたしの性体験の話しになります。

はじめての性体験もそれ以降も
好きで好きで惚れた人なんていなかった。
ただ拒めなかった。
高校の制服のままホテルの駐車場に車が入っていっても
見ず知らずの男の子の舌が入ってきても
傷ついて頬を張り倒した男から また会いたいと連絡が入っても
わたしは なぜか抵抗できなかった。
好きになって自分からパンツを脱ぐ事はないのに
脱がされることには抵抗あってもそれを表明することはない。
その数は多すぎて もう途中で数えるのはやめた。

 わたしは「させ子か?」と思ったが いや実際させ子だったのだが、
性行為が気持ちいいとは一度も思わなかった。
わたしの10代は 悲惨だった。 
何か大切なことを 感じないように生きていた。

20代になった途端にデエトした男とは6年間真面目にお付き合いをした。
やっと落ち着く場所を見つけ、いらぬ誘惑もなかった。
お互いの親にも紹介しあって 親同士 2人は結婚するものと思っていた。

26になる年、突然
「おまえを本当に好きだったかどうか わからない」と言われ 彼は去っていった。

 はぁっ?  
理不尽ト-クのはじまりはこのころからだったのかな。
名古屋駅のロータリーで 思いきり車のドアを閉めた音はまだ覚えている。
その後すぐ 彼は結婚したと聞いた。

まぁ いちいちその後の遍歴は言わないが いずれも似たりよったり。


「不道徳な男性をやっつけたい」と心の奥底で思ってると、
それが幸せになることを妨げている可能性がある」

・・・・・・・一瞬にして 全身に寒気が走った。


私の人生プログラムが 父親の一件から
あえて つきあった男性を 不道徳な方向へ導き 結果的に
こてんぱんに痛めつけるという 無意識の報復へと繋がっていた。としたら。

その時 男は「なぜ こんなことになったのかわからない」とか
「自分はなんであんなことをしたのか 自分でもわからない」とか
言われることが すごく多かった。
 わたしが そうなるように 不道徳な行為をするように 
仕向けていたのだから。
もちろん私自身 そんなことをしている意識など ない。

わたしが心の奥底で「不道徳な男」をやっつけたかったなんて
私自身知らなかった。
簡単に言うと 父親への復讐をしていたのだ。

そう考えると 今までの自分の人生の不思議が 全部一度に辻褄があったのだ。

+++++++++++

私が今コーチングの勉強をしているクラスメートは、
医療関係のお仕事をしていて 心理学も学んでいるのだけど
この話しをかいつまんでした時、
「どう? この話し気持ち悪くない?」とおずおず聞いてみた。
すごくよくわかるよと彼女は言ってくれたうえで

「性に結び付けて結論づける理論に、フロイトの心理分析があるけれど・・。
解決したいのに問題を性という本質にもっていかれると
もう、自分はコントロールできない、という気がするので、もし
めぐっちがそういう結論付けならやだな思う。」
と率直に言ってくれました。


この考えもよくわかります。
わたしの場合 自分で感じたこの「原因」というか自分を作っていた
ルーツのようなもいのを嗅ぎ取ったとき、己ではどうしようもない
絶望感などまったくありませんでした。

すごく自然に ざーーーっと繋がった、そう「繋がった」ゆえに感じる
開放感だったんです。
そしてわたしはその次の問題へ入ります。


++++++++++

わたしは 自分の抱える性格的な問題は 全部 対母親との関係だと
今の今まで思っていた。
(よろしければ HPの「Who r u?」をご覧頂ください。)

ところが ここにきて父親が出てきたことにアタフタする。
本当にしまいこんでいたので 傷の自覚すらしていなかったのだ。


じっくりむきあってみる。
私は 父親を許さねばならないんだろうか。
行為は 決して許していない。
でも 父は12年前に脳出血で脳死状態で1ヶ月 
チューブでながらえて 亡くなった。

入院中、私を含め家族は常に手を握りしめ、側で見守り 最期も看取った。
今も毎年お墓参りを欠かさない。
 この行ないは 許していないんだろうか。

否。
大人になった私は 時間を経て許す許さないではなく
「父親」としての尊厳を認めて供養している。これは許しているのである。

すると、
わたしが許す相手は誰なのか。


・・・・・。






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