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幸い3連休のうち2日は休みになった。ぼんやり起きて、とは言っても休日だからと言っていつまでも寝る生活は最近やってなくてさ。メシ食いながら、今日こそ駅前まで行って多分ハネモノだけ触って帰るつもりがそこそこな負けになるんだろうがそれだけでもあんまりにあんまりなんで今日こそはエピソード3観に行くんだ、なんて思ってたら電話。親から。家の前に居るとか。
大阪の実家から母の運転で父と一緒に、、、って3時間以上は確実にかかるはずだしとかまだ十分朝なのにとかそもそもアポなしでとか、そういう常識は俺とか母には通用しない。少しだけ居て、墓参りに行くとか言うのでもちろん同乗してゆく。
隣の市、まあよくできたイカニモな田舎な母の実家へ。祖父ちゃんの葬式以来だから10年ぶりくらいなはずだけどたっぷりここ20年は記憶がない。途中花を買いに車を止めた場所で偶然近所の人に遭う。さすが田舎だ。絵描きの彼が居た画廊のおばちゃんの母親と言うのが祖父の同僚だったとかで少し話をする。
母の実家は誰も居ない。多分畑なんだろう。まあでも玄関は開いてるんで勝手に。なんか大掛かりな工事中で、一応作業してる人に声をかけるとこれも母の顔見知りらしい。すげえな田舎。墓参り。バッタ多い。川の水は冷たい。初夏のむせるような緑の匂い。いややっぱ田舎はいい。人付き合い以外は。
祖母は家に居たらしい。なんか言えよw。とは言うものの大正一桁生まれの祖母はさすがにあちこち弱っているらしい。顔色はいいけど。さすがに僕のことはわからなかったらしいが、名前を言ったらすぐに理解してくれたようだ。それで十分。
昼前に母の兄夫婦が畑から戻って来て昼飯だけ食う。家も外も、やはり20年前の記憶しかなかったようだ。そういうもんだろう。田舎はいい。
一旦親戚の家に戻り、父と母は夕方の早いうちに帰っていった。