 |
 |
■■■
■■
■ 浴衣
二人で初めての旅行はお別れのすぐあとだった。 弱かったわたしたち。
電車に乗っても、お散歩しても、バスを待っても、 星を見ても、もう戻れないのに。
畳の上で、セックスをした。
襟を合わせた隙間から鎖骨をなぞる手。 裾の方に手をやれば太腿に触れる。 一枚の薄い布から背骨の形を感じる。 鼓動を聞く。
襟を少しずらすと私の肩が現われる。 そこに唇を合わせる彼。
もう充分だった。
お互いのセックスに酔った私たちの、当然の別れ方。
一緒の布団で寝ることはしなかった。
2002年03月13日(水)
|
|
 |