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黒新堂(はぁと)
とんでもなく破滅的で
とんでもなくずっしり重くて
とんでもなくどっぷり暗くて
救いようのないお話を書くのが
ほんとに上手いの♪
そして大好きなの♪
そんな黒新堂本 『鬼子』
睡眠不足必須でも
寝る間を惜しんでイッキ読みしてしまいました
ただただ容赦ない壮絶な描写で突き進んでくだけじゃなく
この作品にはお見事っなラストの素晴らしいオチが待っているのです
そんな本に出会えると
糞みたいな日常から
ほんの一瞬でも逃避できて
ほんの一瞬でも救われた気さえするから
やめられません
だいたい
今までは
男と繋がることで
セックスすることで
現実から逃避することができて
救われることができると
その瞬間だけ
生きている実感が持てるんだと
思ってきた
多分今でも
そんな実感が持てるってことには
変わりはないのだろうけど
繋がるまでに
いろんなことを考えてしまう自分が
相手のことを必要以上に気遣ってしまう自分が
鬱陶しい
どうしてあたしの大好きなあなたは
あたしのそばにいてくれないの?
そんなに遠くにいるの?
そんなことを思ってしまう自分も
鬱陶しい
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