日記でもなく、手紙でもなく
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| 2001年12月26日(水) |
リベルタ・ラマルケの<マリア・ラ・オ> |
22日の夜、渋谷のタワーへ寄った折、(アルゼンチン出身の)リベルタ・ラマルケの2枚組編集盤(全50曲)を入手。
ラマルケの盤は、タンゴのアルバムは既にいろいろな形で再発され、それはそれで悪くはないものの、ボレロ系の曲を歌ったものが意外に良くて、録音状態の良いものが出てこないかと思っていたところだった。 この2枚組の収録曲を見ると、少しはボレロ系の曲も入っていそうに見えたものの、曲目だけからはタンゴ以外の曲がどの程度入っているかまでは、よくわからなかった。
夜、このリベルタ・ラマルケの盤を聴く。 やはりタンゴ歌いということから、アルゼンチンのタンゴやヴァルスなどが比較的多いものの、米国盤ということから、古いラテンの曲も入っていたり、米国のスタンダードも入っていたりする。
気になっていた音に関しては、ごく僅かにSP音源からのパチパチいう音の中に音楽が聞こえるものもある。 古い録音とステレオ時代以降のものなど、確かにばらばらではあるが、パチパチいうようなものは1、2あったような感じで、大半は気にならない。以前、同じ米RCA盤で出ていたものなどよりも、全体としてクリアな感じがする。
じっくり聞いている中で、ラテンの古い<マリア・ラ・オ>を歌っているトラックがあり、コーラス部分でかなり長いフレーズを滑らかに一息で歌うと、とてもこの曲がチャーミングに聞こえてくることがよくわかった。 今までさほど好きな曲というわけではなかったのでとても意外だった。 タンゴだと、アクセントを強調する部分も多いので、リベルタのこのような歌い方にもさほど気がつかないでいたようだ。
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