日記でもなく、手紙でもなく
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ピサの斜塔の最上階から、再び景色が眺められるようになった、という記事が出ていた。
1173年に起工し、1350年に完成。途中で傾いて、何度も中断し、完成後も傾きの度合いがひどくなったという。 ただ、1990年まではなんとか持ちこたえていた。観光客が斜塔を上って行けた。 しかしついに、90年の1月、傾斜が危険な水準に達して、立ち入れなくなってしまった。
ちょうど12年弱の補強工事も、イタリア的な時間のかけかただと思うが、土台部分を固めて傾きが40cmほど小さくなり、関係者の話では、今後400年間は大丈夫――ということらしい。
ただ、行けばすぐに上れる、2時間でもそこにいられるということではなくて、30人ずつ、40分間の見学コースとして設定されているとのこと。 それでも、高いところというのは、そこまで行ったならやはり一番上まで上がってみたいのは人情だ。
次の400年、世界はどのように変わっていき、ピサの斜塔はどれだけ変わらない風景を見せつづけてくれるのだろうか。
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