兼松孝行の日々つれづれ

2023年04月10日(月) これがこうなっちゃうのね・・・

標記の件、今シーズンは豊田スタジアムSスタンド2Fエリアを「アウェイ指定席」とさせていただき、立ち上がっての観戦・応援を認めてまいりましたが、豊田スタジアムの要請に従い、下記のとおりSスタンドの運用を変更させていただきます。
なお、すでに販売中の観戦チケットにつきまして、「アウェイ指定席」をご購入いただいた方、「ゴール裏指定席南側」「【声出し禁止マスク着用】ゴール裏1階南」をご購入いただいた一部の方に対しましては、座席の振替え対応を実施させていただきます。
安心・安全な運営に対し、皆さまのご理解とご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。

位置変更の経緯

豊田スタジアムでは客席上層階については、従来から安全上の理由により「立ち上がっての観戦禁止」エリアと定め、豊田スタジアムの対応として「立ち見禁止」ステッカーの掲示で観客への注意喚起を促す運用がされてきました。
しかしながら、施設の利用規定には上層階での立ち見禁止に関する記載がなく、過去のホームゲームにおいても上層階で立ちあがっての観戦・応援を確認できた試合もあったことから、クラブとしては当該ルールが存在することを認識しておらず、必要な安全対策を講じた上で、イベント主催者判断で観戦ルールが定められるものと理解しておりました。
そのため、2022シーズンの明治安田生命J1リーグ第33節 FC東京戦(10/29)および2023シーズンよりSスタンド2Fエリアを「立ち上がっての観戦・応援可能なエリア」と定めて試合運営を行ってまいりました。

そのような中、コロナ対策としての収容制限が解除されマスク着用も個人判断となって以降、最初の試合となった2023 明治安田生命J1リーグ第5節 FC東京戦において、Sスタンド2階で立ち上がって応援されているサポーターの観戦行動を視認した豊田スタジアムより、あらためて「スタジアム上層階における立ち上がっての観戦は禁止」と安全順守の要請があり、ルールに関しては今後利用規定にも明文化するとの通知を受けました。

これを受けまして、クラブとしてはご来場いただくお客さまの安心・安全を第一に考え、「立ち上がって観戦・応援可能なアウェイ指定席」の位置を変更することを決定いたしました。

今回の運用変更により、アウェイクラブのサポーターの皆さま、関係者の皆さま、またグランパスファミリーの皆さまには多大なご心配とご迷惑をおかけすることになり、心よりお詫び申し上げます。
名古屋グランパスでは、あらためてご来場いただく全ての皆さまにとって、安心、安全な試合運営を行ってまいります。

が、

明治安田生命J1リーグ第7節浦和レッズ戦において、浦和サポーターによる「Jリーグ試合運営管理規定」および「名古屋グランパス観戦ルール」への重大な違反行為が確認されました。

立ち入り禁止エリアへの侵入(Sスタンド2F前列および同中央大型ビジョン前エリア)
横断幕掲出不可エリアへの横断幕掲出(同上)
事前の申請・許可なくSスタンド2Fの座席への装飾物貼り付け
警備員への頭突き・胸倉をつかむなどの暴行行為、並びに名古屋サポーターへの威嚇行為
禁止エリアの横断幕撤去を行おうとする弊クラブスタッフ・警備員に対する「横断幕を撤去すれば乱闘も辞さない」などの威嚇・恐喝発言
上記違反行為者に対する強制退場命令の拒否
名古屋グランパスでは、入場ゲートの開場直後に1、2、3の事象が発生したことを確認し、警備スタッフによる対応をおこなっていたところ、4の事象が発生いたしました。
その後、マッチコミッショナー・Jリーグおよび浦和レッズと両チーム実行委員同席の元で協議を行い、Jリーグ関連規則に則ってホーム・アウェイ両クラブで該当事象に対応することを確認いたしました。浦和レッズよりキックオフ前に1、2、3の事象が解決されるように対応する旨の申し出がありましたが、キックオフ10分前の時点で事案が解決されなかったため、ホームクラブでの対応を行ったところ、5、6の事象が発生した経緯となります。

試合後に再び同様の出席メンバーで上記違反行為の事象および事実確認を行い、違反行為を行った該当者に対しては、浦和レッズが該当者を特定した上で、Jリーグ罰則規定に則った厳正な処分を行うことを確認しております。

また、主管クラブといたしましては、今回上記の各違反行為を防止できず、ご不快な思いをされたすべての皆さまに深くお詫び申し上げます。今後も試合運営管理規定順守の周知を徹底し、ご来場いただく皆さまが安全で安心なご観戦を行っていただけるよう努めてまいります。

なお、今回チケット発売後にSスタンドの運用変更を行ったことでご迷惑をおかけした浦和レッズサポーターおよび名古屋サポーターの皆さまにあらためてお詫び申し上げます。
しかしながら、試合時に発生した上記の違反行為は、運用変更における当クラブの瑕疵と独立した試合運営規則の違反行為であり、多数のご来場者ならびに運営スタッフの安全・安心を脅かす行為で、決して許されものではありません。

また、Sスタンド運用変更に伴う浦和レッズの各種発信においては、クラブ間で合意した内容を独自に書き換え、以下のように事実と異なる認識を与えてしまう発信となることがありました。

「アウェイ応援席」の座席位置について、3/18(土)のチケット発売前には名古屋グランパスと浦和レッズ両クラブ間で確認を終え、その後3/19(日)の浦和レッズ発信から試合開催まで追加の協議を行った事実はないにもかかわらず、2階から1階への座席位置変更の協議を継続しているかのような発信
チケット振替の対応について、当初から振替に必要な座席数を確保し、試合当日のスタジアムでは名古屋グランパスが対応することを両クラブで確認を終えていたにもかかわらず、浦和レッズのスタッフが振替対応を行うと誤認させるような発信
これらの発信および今回の浦和サポーターによる違反行為は、クラブ間の信頼関係を失墜する行為として、大変遺憾に思っております。

サッカーを愛するすべての皆さまが、お互いにリスペクトの精神をもって、日本のサッカーを共に盛り上げていけることを願っています。


 < 過去  INDEX  未来 >


兼松孝行 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加