兼松孝行の日々つれづれ

2013年03月02日(土) 劇団さらすば第三回公演 「ザ・キャラクター」&WBC「日本×ブラジル」

劇団Beansで一緒にやって来た役者が出るので万難を排してナビロフト。

今回の芝居は野田秀樹さんの脚本。
どんな風に料理してくれるか期待しながらの観劇。

しかし・・・・・

うーん、台本読み違えてるんじゃないかなぁ。
野田さんの台本は立て板に水の如くの疾走感を出せれば台詞の1つ1つが生きてくる。
それだけ音として綺麗な言葉を選んで台本が作ってある。
だけど、役者が丁寧に語り過ぎ。
言葉1つ1つに気持ちをのせるんじゃじゃなくって、ライン総体の気持ちをのせて行かないと。
だけどセンテンスで切り過ぎ。
せっかく出来る役者がたくさん出ているのにもったいない気がしてならなかったなぁ。

裏方もまだ初日が出てないって感じで、照明や音響のミスもありつつ更には舞台城の気持ちをフォローして行く気持ちが感じられなかったなぁ。

もっと気になったのはキャラクターが芝居の中で成長してく姿が見られなかった。
あまりにも自分のスタイルを通し過ぎじゃないかなぁって感じた。
気持ちが変化して行けばそれにあわせて台詞のスピードもテンポもリズムも変わって行くはずなんだけれど、ずーっと同じスピードとテンポとリズムだった。

それにこの台本は3・11以前に書かれた台本だけれど、忘れるために祈るって言うのは違うんじゃないかなぁ、3・11後の今、忘れないために祈るんじゃないかなぁって思った。
だから、この台本を今の時代に選んだ意味がよく分からなかったなぁ。

と、かなりネガティブな感想になってしまっているけれど、出来る人たちが集まっていると思うので、次の芝居に期待したいなぁって思う。
これだけ散々書いたので、次の芝居も見に行こうかなって今は思い中。

公演後はいつものふらりでWBC観戦。
やっぱりみんな緊張してたのかなぁ。
でも、井端が緊張をときほぐす同点打を打ってくれてからみんな生き生きとしはじめたなぁ。
さすが井端だ。

この勢いで明日の中国戦も勝利して一次ラウンド突破に王手をかけて欲しいなぁ。


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