兼松孝行の日々つれづれ

2008年02月12日(火) LIVE「LIVE ACT TULIP 2007-2008 run」千秋楽!

いやぁ、来てしまいました大阪フェスティバルホール。
今回でチューリップは最後!
宣伝も「ついに最終章へ・・・」正真正銘ラストライブ!!

初めてやってきたフェスティバルホールは、外観だけ見るとオフィスビルとホールが合体していて、何とも不思議な形をしている。
でも東京ではビルの中にあることが多いから、これでもまだ普通なんかな。
オフィスビルは空室が目立つ。
言われているホールの取り壊しはもうすぐなんだろうな。
ホール内部は、横が広く客席奥行きが短く、大空間の割に一体感をもちやすいいい雰囲気のホールだ。
いろんなところを探検したけど、2階席もあまり疎外感を感じないように作られている。
うーむ、秀逸なホールだ。
ここがなくなるのは非常にもったいないなと感じた。

今回のチケットは、嫁さんからの誕生日プレゼントにもらったのだ。
でも、紆余曲折あり、プレゼントでもらった席よりも数段いい席にワラシベ長者のように変わって、1階席のほぼ真ん中で見ることが出来た。

ラストライブ・大阪・テレビ収録・ホールも取り壊し等の条件が重なって、必然的に盛り上がるしかない状況だ。
当然開演前から客席は暖まっている。
ライブは始まりから高いテンションで始まった。
TULIPのメンバーたちも、非常に熱い演奏を続けていった。
先日BS-FUJIで東京のライブの模様が放送されていたが、その時とはまるで別のライブだ。
そして、名古屋で見たライブともまた違うライブになっていった。
ほぼ20年前中野サンプラザで見た解散ライブのような悲壮感はない。
よくここまで頑張ったというあったかい空気で包まれた空間になっていた。
それでも、もう2度とこのバンドの演奏を見ることが無いと思うと、それなりにはセンチメンタルな気分になるのだった。
今この目の前のおじさんたちが奏でる音によって、青春時代のオイラは人生の中に音楽というジャンルを勝ち得ることが出来た。
とりあえず今のところそのおかげで人生が劇的とまでは行かないが、変化したし豊かになったと思う。
感謝の言葉しか浮かばない。

同時に、このバンドがもたらした功績についても考えたりもした。
単一バンドの大規模な野外コンサート、専用の機材と専門の裏方さんによるツアーシステムの構築、プロモーターの構築等々、今の音楽ビジネスの原点になるような物をこのバンドの成長とともに作り上げていった。
ワンマンバンドのライブ1000回を初めて達成したのもこのバンドだ。

レコード(CD)も売れない、たくさんのヒット曲も無い、演奏も上手くないというバンドがここまでお客さんの目の前で演奏して来れた理由は、こうして誰もやってない前人未到の領域を次々と創意工夫で乗り越えていった結果だと思う。
みんなが一つの舞台を作ることに集中した公演はそれだけで人の心を打つ。
だからここまでやって来れたんだと思う。
財津さんは「幸運だった」とコメントしているが、「幸運」は努力の先にしかない。
「幸運」をつかみ取るための準備をしっかりやってきたからこその「幸運」だ。

ライブを見ながら、何故かそんなことを考えていた。
そして、ある意味日本の音楽史の1ページになったかも知れない貴重な場面に立ち会うことが出来てとても幸せな気分になった。

・・・と締めくくりたいところだったが、ライブ中の財津さんのMCで「ツアーをやめる」だけだったことが判明。
ええええええ!!!!!!
ちょっと待て!
最終章じゃなかったのか!

大阪に見に行くことにした最大の動機がひっくり返って、ちょっと拍子抜けの一日だった。

あ、もちろんライブは良かった。
とにかくあのメンバーが目の前で演奏してくれればそれだけで素晴らしいし、違う土地で見るとまた違うライブに見えて素晴らしいのでした。


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