病状が急変。 祖母危篤。
そういう連絡が職場に入ってきた。
とりあえず職場を早退し、家に帰る。 嫁さんは既に病院に詰めているため、保育園に迎えにいったり、宿題をやらせたりする。 で、一通り済ませたところでみんなで病院へ。
すでに親戚一同が集合していた。
病室に入ると、いろんな管をつけた祖母が苦しそうにしていた。 しかし、孫とひ孫の顔を見たからだろうか、ぼんやりとした意識の中で気丈に振る舞ってくれた。 一時の危険なところは過ぎたようで、祖母は「さっきはダメかと思った」と独り言のように何度も繰り返していた。
しかし、既に心臓は自力では動けない状態。 肺には水がたまっている。 痛みはモルヒネの投与で和らげている。 今夜がヤマなのは残念ながら変わりがない。 ヤマなら登りきったらあとはいいことがあるじゃん、と期待をしてみるものの、今までの身内の経験からしても、どうも人生の最終地点をさす言葉らしい。
うちの両親を含めた親戚一同が病院に引き続き待機するので、オイラたちは一旦家に帰って子どもたちと奇跡の報告を待つということになった。
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