兼松孝行の日々つれづれ

2007年02月10日(土) NHK「日本の、これから『“団塊”大量退職へ とことん話そう 2007年問題』」

団塊の世代が定年を迎える「2007年問題」について討論をする番組。
かなり挑戦的な内容の番組だと思う。

大量の人が、ある一定の動き(大量退職等)を一斉に行う。
そうすると社会に大きな影響を及ぼす。
さてその影響とは何か?
この先の日本はどうなっていくのか?
そして、我々はどうすべきか?
てなことを議論をする番組だ。

何故挑戦的に感じたのか?
何百万人をひとくくりにする世代の話を問うのは、議論が見えにくくなってしまうからだ。
これを国営放送で堂々と議論する番組は、結局行方不明で終わってしまうのではないかという危惧がある。
ひょっとしたら問題提起にも至らず、終わってしまうのではないかなと思ってみていた。
しかし、さすが国営放送のファシリテーターだ。
見えにくい議論を上手にまとめて、やや強引な感じではあるがこの先の問題提起まで持っていった。

確かに団塊世代の大量退職は社会問題かもしれない。
でもここで問われていた内容は、普通に定年を迎えた人の今までの生き方と今後の生き方についての議論ではないかなと感じた。
だから、「生き方」そのものについて議論するのはもういいじゃないかなと思う。
それよりも「大量退職」という「現象」について、今後の対策なんかを話す時間をもっととってもいいなかなと思うのだった。

団塊の世代に思うのは、
今までおつかれさまでした。
でもね、みなさんも一緒になって作った負の遺産は、オイラたちだけで尻拭いするのはどうかと思うので、一緒に痛みを分かち合いましょう。
と思う。


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