兼松孝行の日々つれづれ

2005年10月08日(土) fool's garden/START

うちの劇団員が客演するので、久々に名古屋市生涯学習センター(女性会館)にいった。
定員350名と書いてある入り口を入るとそこは・・・・

間違いなく演出の住谷君がこのページを見ると思われるので、今回は特別に個人宛に書いてしまおうと思う。

アンケートにはぼちぼちと思ったことを書いておいた。
でも、それが一番大事なことではない。
大事なことはあの空間に90分ほど滞在して、意味があったかなかったかということだけど、予想していたよりよかったのでほっとした。
そういう意味では、あの空間にいた意味はあったじゃないかと思う。

さて、

まず、おいらの個人的な感想だが、今回の台本はよくできている台本だと思った。
間違いなくお手本のある台本だと思うんだけど、一人一人の気もちの描き方はうまいなと思った。
登場人物のちゃんと一つの線で結ばれていた。
主人公のエピソードで陸上競技と競馬と2本あった訳だけど、競馬のエピソードは競馬を知らないオイラにも映像が想像できるくらいの書き込み具合だった。
しかし、陸上競技を10年続けてきたオイラが陸上競技のエピソードは全くといっていいくらい映像が想像できなかった。
想像の世界でだけ書いてしまったからだろうか?
そこが残念だった。
あと、この手の芝居だと、どうしてお父さんは離婚のときお母さんから責められるのが定番なんだろう。
ほかのパターンがみてみたいと素直に思う。
思い当たる節がある訳ではないが、みていてただただチクチク痛い(笑)

役者は演出が気にしていることはきっちりやってたと思う。
でも、役者の表層(目に見える部分)だけ手をかけてしまっていないだろうか?
役者には目に見えない部分にアプローチすることで、目に見える部分がよくなることが、経験上ほとんどだった。
芝居心のある役者たちが多いなと思ったみていたので、今の演出のアプローチでない方法を試してみたらどうだろうと思う。

音響や照明については、ここに手をかけると何がいいかというと、役者は野球でいう打線と一緒で水物であり、その日の調子によってできが大きく左右される。
でも、音や照明はよほどのことがない限り出来が悪くなることはない。
言い方を変えれば、手をかければかけるほど芝居にとってプラス要因が増えていくということだ。
稽古は役者中心かもしれないが、お客さんがみる舞台は役者を含めた空間を5感で感じる。
だからこそ、役者以外の部分に手をかけていくことでよりいっそう芝居がよくなっていく。
今回は残念だけど、裏方が芝居を壊していくシーンが何度もあった。
劇団によっていろんな事情はあるかもしれないけど、裏方については、お金をかけるか人を鍛えるか、どちらかをしていかなければならないと思う。

いろいろ書いたけれども、きっとこういう話を期待してるんだろうなと思って書いているので、もしずれてたらごめんなさい。

最後にお客さんとしての感想を書くと、本当は元陸上部二人のお話のはずが、全部親子に持っていかれたのかなって思う芝居だった。
自分自身が親なので、特にお母さんの台詞に上滑った感があって、なかなか感情移入できなかったけど、お父さんの描かれ方はすてきだった。
お父さんの役者の芝居もよかった。
ちゃんと男の切なさが出ていた。
馬役の人がおどおどしか感じで、場面の肝にしか気合いが入ってなくて、ほかは抜けているように感じたせいかもしれないけど、役として出てくる必要はなかったと思う。
走ってるシーンはかっこ良かった。
全体的には、持っているテーマ自体がクサいので、そのクサさを力でねじ伏せるともっといい芝居になったんじゃないのかなって思った。
ある程度面白かったので、ちょっと残念だった。

こんな感じです。
またお芝居やることがあったら誘ってください。

完璧に私信となってしまった日記でした。


 < 過去  INDEX  未来 >


兼松孝行 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加