兼松孝行の日々つれづれ

2005年01月25日(火) 日々つれづれ

この数日布団でくたばりながらCSで流れていたMTVをうつらうつらにずっと観ていた。
しばらくみない間にヒットチャートはすっかり様変わりしていた。
アーティスト名が云々と言う話ではなく、音楽やメッセージの質が、だ。

オイラたちが音楽に傾倒し始めた頃、「取り巻く社会は行くない方向に向かっているけど、俺は俺でがんばっていこう、だからお前もお前の道を進め」という、個人個人が独り立ちをしようと言うメッセージが主流だったように思う。
それが今は、「こんな混沌とした世の中だけど、お互いを認め合っていい方向に進んでいこうぜ」というメッセージに変わってきたと思う。
それは怒りの対象がはっきりしていた以前の状況と、どこに怒りを向けていいのか分からない今との違いなのかな、と思ったりする。

音楽の質については、明らかに変わってきたのはヒップホップが台頭してきたことかな。
(商業的な成功を収めたと言う意味において)ヒップホップは20年前に佐野元春がニューヨークから持ち帰った表現方法だ。
当時は「なんじゃこりゃ?メロディーセンスのかけらもない音楽は・・・」と言う感じだったのが、今となっては「かっこいい」のだ。
もちろん日本語の音楽になっていくための進化をこの20年で遂げたからこうなったと言うことも言えるのだが、アーティスト固有の表現方法だったヒップホップが、今はロックやジャズみたいに誰もが使うフォーマット化されてきたのかなと感じるのだ。
ヒップホップへの傾倒は、乱暴に言うと今までの音楽のフォーマットでは情報量に限界があるからなのかなと、思ってみたりするのだ。

でも、久しぶりにMTVをみてまた音楽が楽しくなってきたなと、そう感じるのだった。


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