兼松孝行の日々つれづれ

2002年08月16日(金) 劇団シアターウイークエンド「TIME GOES BY」

いろんな意味でお世話になっている劇団の公演。
本番一週間前の頭チンチン状態だが、ここは一つ劇団Beans営業活動も含めて当日インターネットでチケットを予約して見に行こうと思った。
思い立ったら吉日、当日予約でも前売り料金。
ラッキーだ!

この公演は数年前から始まっている若手(・・・じゃない人もいるかもしれないけど)劇団員が台本を書いてアトリエ公演をするシリーズのひとつ。

今回は水間さんが書いたもので、大学の軽音楽部(?だったかな)のバンドメンバーが卒業してから十数年ぶりに再会してそれぞれの今の位置を確認し、そして歩き始める物語。

全体的な印象でいうと、今の劇団の状態が良くも悪くも伝わってくる公演だったと思う。
前半、主役の竹内さんと若手が絡むシーンがまったく会話になってなくて竹内さんが舞台上で困ってたり、その後いつも舞台に出てるメンバーのシーンになると、息もぴったりのアドリブ合戦になったり、そして、久々に舞台に登場した松本先生とそのほかの劇団員との関係だったりが、とてもよくわかる芝居だった。

お話的には、この手のお話にありがちなパターンを踏んではいたけども、役者一人一人にたっぷりモノを語らせるわけでもなく、ほとんど何もいわずに去っていく役者がいて、たくさん語る人とのコントラストを上手に出していた。
また、ちょうど自分自身が大学時代音楽をかじっていたせいもあって、そういう意味では細かいディテールが気になったりはしたけど、いろいろと共感できる部分もあってある種の感動を覚えた。
とくに、岩田さんが語る「目的のためには、やり方を変えていかないと・・・・」という台詞には思わずウンウンと頷いていた。

役者さんも中に随分魅力的な芝居が出来るように伸びた人がいて、見てビックリしたしなぜかとても嬉しかった。

ちょっぴり残念だったのは、この芝居の最大のテーマを語るときにテンポもスピードもググッと落ちてしまったこと。
次の台詞を待ってる間に気持ちが切れてしまっている自分がいた。
同時に以前つかこうへいの芝居を見たときにも思ったことが頭をよぎった。
それは、演出する人の生理的限界がその芝居を作っていく、ということだ。
どこまでやらないと感動できないか、目の前の状況をどこまで耐えられるか、スピードは速すぎないか遅すぎないか。
その時のその芝居を作っていく第一の観客としての演出の体力、気力、精神力が大きく左右してくる。
そういう意味でお客さんとしてみている自分と、この芝居の演出との生理的限界がこのシーンに限っては合わなかったということだろうか。

いろんな意味で刺激になった公演だった。
無理して見に行った甲斐があった。


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