兼松孝行の日々つれづれ

2001年12月27日(木) 稽古納め

本日で今年の稽古納め。
芝居の稽古は本当は年末年始に係わらず継続していかなければいけないと思うのだけど、いかんせん稽古場が休館になるこの季節、非常に痛い。
てなわけで、残念ながらの「稽古納め」。

演出から欠席の連絡が入りちょっと予定がくるう。
てなわけでオイラが演出「らしき」役割を担う。
稽古はちょっと動きに問題のある役者の動きのチェックを中心に行なった。

自分の体を意識する作業。
人に見られることを意識した瞬間、日常生活では誰でもやっている作業である。
その作業を芝居のキャラクターに合わせた動きに修正していくのである。
何にもないところからの発想ではなく普段自分がやってることを少し違うアプローチで行うだけの話である。
でも、これがなかなかうまくいかない。

何故うまくいかないか。

それは、今までの生活習慣が身に付いている体だからである。

しかし、物語の中で生活するためには物語の生活習慣を想像して創造して、そしてためし試して、そしてやっと取得できるものなのである。
でも、いかんせん芝居のキャラクターでいられるのは、稽古中だけなので、その短い時間の中で自分のからだの動きを意識して意識して意識して、そして想像して創造していかないとあっという間に日常生活の動きが舞台上に出てしまうのである。

本番まであと1ヶ月足らず。
本当に短い稽古期間だけど、集中してやっていかないとと思う。

稽古後の飲み会は忘年会状態(どんなんや)。
そしてそこで、少しづつ芝居の話をためらう自分がいる。


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