今日の稽古はオイラが講師の基礎練。 目的は特に新人さんに動きのルールについて覚えてもらうのと、意図的に早い動きとゆっくりした動きを体感してもらうこと。 あとは、やった本人達がこの時やった実感を、ちゃんと自覚しながらやってくれるかどうかと言うこと。 その成果はすぐには現れないと思うけど、長い目で見てみようと思う。 そして、以前からやってきている劇団員も意外とできてない人が多いなあと言うことを感じた。 裏を返せば、数年前の状況と今の劇団の状況はさして変わっていないと言うことか。 ガーン!!
あと、やってみて思うことは、数年前に出した演出ノートに基づいてやってみたけれども、自分自身が演技に対する価値観が変わってきているんだなあと言うことを感じた。 それは、立ち位置としての「点」と動きという「線」をつないでいくことだけで良しとしていた演技では満足できなくなっていると言うこと。 人間関係をとったり、台詞の距離感をとったりという作業を盛り込んでいかなければ恥ずかしくてお客さんに見せられないと思うようになってきた。 それはひょっとしたら、以前のようにここまでしかできません、だから得意な分野に特化して、それだけで思いっきり見せてやれ!という潔さが無くなった分、小綺麗にまとめようとしているのかもしれない。 でも、そろそろある一面に特化した、飛び抜けた舞台を作っていきたいなあと思っている。
芝居はどこまで行っても非日常の世界なので、普段生活していてしないようなことをしていかなくてはいけないと思う。 例えば話す言葉の大きさ一つとっても、日常的にそんな声の大きさで会話はしない。 だからといって、舞台上で日常生活の声の大きさで芝居しても、それはリアリティーとはまた別の次元の話だと思う。 舞台は伝えたいことがお客さんに届いた上で、お客さんの想像力を借りてリアリティーが発生するものだと思うからである。
この充電期間に、オイラの得意分野じゃないところをできる限り吸収していきたいと思っているし、考えていきたいと思っている。
そういえば、星野さんがついに阪神行きが決定的になってしまった。 なんだか得も言われぬ寂しさが襲う今日この頃である。
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