今日は劇団員がどこかで飲んでいる。 劇団員のあいつとあいつが付き合っている。 あいつは俺のことが嫌いだ。 昨日の飲み会であいつがお前のこんな悪口を言っていた。
今日は劇団員がどこかで飲んでいるらしい。 劇団員のあいつとあいつが付き合っているらしい。 あいつは俺のことが嫌いらしい。 昨日の飲み会でみんながお前のこんな悪口を言っていたらしい。
読んでのごとく、上段が事実の羅列、下段が噂の羅列。
様々な場面で様々な立場でいろんな話を聞くが、事実が一番気が落ち着く。 もちろんその事実がとても痛い時がある。 絶望が目の前に立ちふさがることもある。 痛いけど、向き合い方もおのずと決まって来る。
噂話の方がより痛い。 噂は受け止める人の想像の中で大きく膨らんで行く。 そして噂を完璧なものにする。 しかしそこに事実は存在しない。 そして、消耗が始まる。
悪意の噂はもちろんのこと、善意の噂、そして無意識の噂も同じである。
噂話しは罪だ。
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