兼松孝行の日々つれづれ

2001年10月09日(火) ファントム・ペイン/第三舞台

今日は待ちに待った第三舞台観劇の日。
1時に家に劇団員に迎えに来てもらい、大阪へ。
道中は前半寝て後半運転して行った。

久しぶりの大阪はちょっと記憶が曖昧で、ほんとに曲がらなければいけないところで曲がれず、大回りしながら近鉄劇場に辿り着いた。

ちょっと時間が余ったので近鉄百貨店のレストランで「かつどん風ドリア」なるものを食べる。
なかなか不思議な味だった。

そして劇場へ。
劇場内では、「ファントムペイン」の前の芝居、「スナフキンの手紙」のダイジェストを上映していた。
要はこの芝居は「スナフキンの手紙」の続編。

以下感想。

セットは今まで見た芝居の中でもかなり巨大な方。
三階立ての鉄骨が立っている舞台。

全体的な印象を一言で言うと、うーん、どうして?
って言う感じ。
4年ぶりの第三舞台の芝居だけど、第三舞台がやってきた芝居をそのままに大きくなった役者と、別のいろんな物の影響を受けて芝居のタイプが変わったと思われる役者が入り交じっていて、なんとなくアンサンブルできていない感じがした。

また、台本上の「役の個性」と実際に芝居する「役者の個性」が上手く噛み合ってない感じ。
言い方を変えれば、役者に好きにやらせ過ぎかなあ、という感じに見えた。

お話的にも、後半なんの前触れもなく心変わりしてしまう役がいて、そこに至るまでの葛藤が見えない感じがした。
だから、どうしても芝居が本当に伝えたかったものがぼやけてしまって、おしいなあという印象ももたざるをえなかった。

演出的には地下室を舞台センターにしてしまったのが最大の問題点だと思う。
あれのおかげで芝居が全体的に奥まってしまって、本当は伝えたい気持ちが舞台と客席の間を突き抜けて来なかったなあ。

もちろんオイラの好きな第三舞台のいい部分もたくさん見せてもらったし、いろんなヒントもたくさんもらった。

結局言いたいことは、記念公演だからお祭り的な芝居だと言うのは分かるけど、もすこし感動させてくれてもいいんじゃないかな、ということ。

10年後に期待!


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