手帳[Note]

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緊急入院。 2004年06月03日(木)

昨日会社の同僚のお通夜から帰ってくると娘が歩けないくらいおなかが痛いと言っていた。昼間妻が病院に連れて行き、痛み止めをもらって飲んでしばらくは落ち着いたが、痛み止めが切れたらまた痛み出したようだ。

妻が近所のお母さんからちゃんと見てもらった方がいいよと言われて気になっていたので、赤ん坊は両親に預けて病院に連れて行った。夜9時頃。
行った病院は小児科の当番ではなく、担当医がいる病院に行った。
この病院の受付の若い奴は私が受付に立っているのにわざと知らない振りをしてこちらから声をかけるまではこちらも見もせず腹が立った。教育が行き届いてない。ダメだねここは。

小児科の担当医がいる病院で血液検査をしてみると白血球が異常に増えているが、なんだか聞き忘れたが別の値は低く、両方とも高ければ間違いなく、急性虫垂炎の可能性があるが、ここでは精密検査ができる担当医がいないので、ちゃんとしたところで見てもらった方がいいですねと言われた。

次で病院のはしご3件目だ。

「これからですか?」と聞くと、「検査をしてみて何でもなければ安心できるし、もし急性虫垂炎で虫垂が破裂したりして手遅れになったら大変なので行った方がよい」と、アドバイスされ、紹介状を書くからということで、別の病院を紹介してくれた。ちゃんと電話までして確認までしてくれた。サンキューせんせい。

行く道がちょっと怪しいというと、わかるまで教えてくれた。電話した時出た若い奴の対応がちょっとぶっきらぼうだったが、道を教えてくれたのはたぶんのその青年だろう。さっきの態度はゆるしてやるか。

注射が嫌いな娘が検査で注射を刺す時、「痛くない」と言っていた姿がけなげだね。

いったん家に帰り、娘が寒いと言っていたので長袖長ズボンと毛布を用意し、遅くなるので息子の夜のミルクなどを準備して、両親に預け、出発したのが10時過ぎだった。

この時は、「あー、なんでもなくてよかったね」と言ってすぐ帰ってこれるものと思っていた。

紹介してもらった大学病院の担当医に見てもらう時には娘は寝ていたがお腹の右下を押すと痛がっていた。やはり急性虫垂炎(盲腸)の疑いがあるらしい。
点滴をうって、CTやレントゲンを撮って詳しく調査するということで針を寝ている娘に刺したが痛くて泣きながら目が覚めた。痛がる娘を見て励ましながらも妻は泣いていた。かわいそうだけどがまんさせるしかなかった。

歩けないほど痛いので、車いすに乗せられ、地下1階に行った。CTを撮ってみるとやはり急性虫垂炎なので、手術した方がよいとのこと。説明はあとで詳しくするそうだ。さらに全身麻酔のためにレントゲンも撮ることになった。結局地下で1時間くらいかかった。まだ小さいのにこんなにつらい思いをする娘を見るのが不憫で妻は娘を思うたび泣いていた。

「でも、娘を励ますためにもがんばらないとね」と涙をふいた。

薬で散らす方法ではだめか聞いてみたが、今の状況でうまくいかない場合はもっと危険な状態になるのと簡単な手術で終わるので手術した方が良いというのが医師の見解だった。詳しい説明を聞く中で、薬を入れてみたが、虫垂から毒が出ていかない事が確認できたのでそのままほっておくのは危険なので切った方が良く、手術はへその部分の下側を切って内視鏡で盲腸を見つけてその部分だけ外に出して切るという手術だということだ。手術自体は30分で終わり、切った部分に腸が癒着するそうだが、切る部分が小さいので腸の癒着もないということで少し安心した。

妻の腸の癒着は切る部分が大きかったせいであり、切った部分に腸が癒着したんだと言うことがいまさらながらわかった。

手術室が空いていればすぐ行うと言うことで確認すると空いているということで緊急手術することとなった。娘には寝ている間に悪いばい菌を出すから大丈夫だよと安心させたが、涙は止まらなかった。でも、泣きながらがんばるといっていた。

手術後はいっしょに付いていてあげられると思ったら、病院では完全看護を行っており、未就学児以外は付き添いを認めておらず娘一人を病院に残すことになった。そのことの方がかわいそうで妻は泣いてばかりいた。

手術が終わったのが午前3時半。術後の報告を担当医から受け、切り取った虫垂をみせてくれた。なかは赤い膿があってこれが痛みの原因であり、これが虫垂全体に広がり破裂することになったら大変なことになると説明してくれた。思っていたより結構長いものだ。

しばらくして娘に面会させてくれたが、疲れたのかぐっすり寝ていた。泣き疲れたのか顔が少し腫れていた。

いったん家に帰ったのが4時半。午後2時から面会時間ということで昼前に起き出して着替えなどの準備をし、再び病院に行った。

笑おうとしても痛いのか顔が引きつって笑い顔にならない。まだ、点滴なので食事はできずおなかも痛いので大きな声では話せなかった。腸閉塞を起こさないようにもう、ひとりで歩いていた。点滴をつるす器具といっしょに。

やはり、一人で病院に残るのは寂しいので早く家に帰りたいと何度も言っていた。別れる時はまた泣いていたが、我慢してがんばろうとしているのがわかる。いままで厳しくしすぎてアッパ、オンマが恐くて我慢してきたのかもしれない。自分の娘なのにちょっとかわいそうだね。

これからはもっとやさしくしてあげること。まだ子供なんだから、大目に見てあげること。
子供につらい思いをさせない親になれるように。

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