おおみち礼治のてくてく日記

安倍首相「福島産のコメも乳製品も毎日食べてる」
http://www.sankei.com/politics/news/160307/plt1603070019-n1.html

　政治家ってのは嘘をつくものだ。というか、適時つかざるをえない職業だ。いや、この件が嘘だと言っているわけではありませんけどね。あるいは、いいたくても言えないことはたくさんあるはずだ。口にしてしまったら問題になったり、計画が頓挫する可能性もある。大事なのは、国の安定的な運営とリスク管理であって、本当のことを言えばいいというレベルの話しではない。同じようなことは個人の日常レベルだってたくさんあると思う。繰り返すが、本当のことをいえばいいというレベルの話しではないといいたいのであって、安定的な運営が出来ているのかどうかというのは別の話である。

　嘘を言うから悪い、ひどいという批判は間違っていない。しかし、それだけのことではない。右から見て、左から見てそう見えるということはそれぞれあるが、それだけではないということだ。文句を言うのは簡単だ。嘘を言う、というところに焦点を当てて自分に返すと、では自分は嘘を言ったことはないのかということになる。そんなわけはないのである。目くそ鼻くそではどうしようもない。首相なんだから、嘘を言ってはいけない、人を騙すようなことをいうなんてひどいとか、そういう側面もあるが、そうしなくてはいけない側面もある。では、その側面とはなにかということになるが、最初から批判してやろうという気まんまんの人に説明しても仕方がない。
　客観的な事実の確認に寄らず――批判する人は嘘だと主張しているが、本当に食べているのかどうか確認したわけではないはずだ。実際に首相が福島の米を食べているかどうかなんてどうでもいいと思うけどね。建設的な質問は出来ないものか。ともかく、感情的なベース（偏り）の上に理屈を並べてこうだと決めつける話しにはつきあえない。