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おおみち礼治のてくてく日記 DiaryINDEX|past|will
透析の時の食事(弁当)だけど、看護婦さんが持ってきてくれるのはいいんだが、ちょっと首を傾げてしまった。正確には弁当ではなくて、お茶なんですけどね。
おぼんに湯飲み茶碗を乗せてきて、ベットに備え付けの机に置くときに、「あちっ」というのですね。茶碗一杯にお茶を入れてくるので、熱くて持つところがないのです。 これ、一回や二回なら分かるんですが、いっこうにやり方を変えない。 そうやって持ってきた、お茶を飲むわしは、いったいどこを持って飲んだらいいんでしょうか。(^^; それとも、さめるまで待っていなさい、ということでしょうか。 4月に入った、新しい看護婦さん――なんか、舌足らずな、ゆっくりとしたしゃべり方をする血圧の計り方が下手(^^;な女の子なんですけどね。前の年に入った看護婦さんは、仕事を覚えるのも早くて、すでに何度も穿刺してもらっているし、明るくて、変に力むことがない自然な態度と丁寧さを兼ね備えた――透析が終わってベットから降りるときに、スリッパをそろえてくれるのは、この看護婦さんだけなのだ。 先輩看護婦がそんなことをしてくれたことはないから、これまでの生活の中で身につけてきたものだろう。個性が殺されることなく、まっすぐに正しく育ってきたんだなぁ、と思う。かわいいし。これで結婚さえしていなかったらもー。(爆) 話がそれてますね。 ともかく、誰かに言われたからではなく、自分で仕事をしていくというスタンスが少しはあってもいいんじゃないかと感じたわけですよ。<新人看護婦 この子がこのままなら、何年経験を積んだ後でも、正直、担当して欲しくないね。 次も同じことをしていたら、お茶のことは言おう。そういう細やかな気づかいというのは、女性のよいところだと思うのですが。 それと血圧。腕を巻いた後、空気を入れますよね。その人の血圧が普段どれくらいなのか把握して、その付近まで一気にあげ、それから少しづつ空気をすーっと抜いていって欲しい。それを、ぷしゅ、ぷしゅ……ぷしゅ。……ぷしゅ。なんて、終わりかと思ったら、また空気を入れ……もー終わりだろう! と油断していると、またぷしゅ、っと来る。そのうち腕がしびれてくるのだが、まだ空気を抜かない。やっと抜き始めたと思ったら、やり直し始めたりする。 不器用なんですかね。ちゃんと穿刺できるようになるんでしょうか……。 心配だ。 別の話し。 病院のスタッフは、そいつ(患者)が何をほざこうが、全力で――そのときに出来る限りのことをして、命を助けるべきだと思うよ。 どんなにいい薬を飲んでも、注射をしても、手術をしても、死ぬヤツは死ぬ。人が人の死をコントロールしようなんて傲慢ではなかろうか、と。 ただやるべきことをやって、生き残ったのならそれはそれでいいし、死んでしまったのなら、それはそれでいい。こういうところで迷いを持つと小道にはまってわけがわからなくなるのではないか。 どうして心臓が動いているのか、生きているのかといえば、それでいいからだ。どうして死んでしまったのかというと、それでいいからだ。人智の及ぶところではないと思うのですよ。
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