おおみち礼治のてくてく日記
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2002年02月14日(木) 条件による選別

 どんどんやりたいことをやっていく。躊躇していたら時間がなくなってしまう。
 前のめりにならず、後ろ向きにならず、上を目指さず、下に流れず、左右どちらにも偏らず、ただ自分の中心でやってゆく。

 人間のランクってなんだろう?
 条件付けして、この人はA、この人はBなんて振り分けることだろうか。その条件は誰が決めるのだろうか。人間すべてに共通した絶対の条件が在るのだろうか。
 在るわけがない。
 勝手に云っているだけなんだが、そうやってランク付け――条件で人を選別していたらどうなるか考えてみる。
 たとえば、簡単に上からA、B、Cと分けるとする。
 当然Aランクの人がよいと思うだろう。その人というより、自分が勝手に決めた「条件」を満たす生き物(笑)を射止めることが出来れば満足し、出来なければふてくされることになる。「人間」ではなく首からぶる下げた「条件」を選ぶわけだ。
 最終的には、Aランクに振り分けた人間の中から、感覚的に合う人を選ぶのかもしれない。しかし、Aランクの条件を持たない中に合う人物がいたら迷うことになる。条件を持たない人なら、フィーリングだけで、たちまちカップルになるだろうが、条件があると当然、遅れる。
 感覚を無視して、頭脳で選んだ、人もうらやむ条件君と一緒になれたとして、それでうまくやっていけるのかというと――かなり疑問だ。
 相手の方から考えてみる。Aランクの人間はやはりAランクの人間がいいと思うだろう。勝手にランク付けしている自分は、どのランクに位置しているのだろうか? Aランクだったとして、今はそれでいいとしても、Bランクになったときに苦しむことになる。
 BでもCでもいいわ、と言うかもしれない。しかし、それは妥協以外の何ものでもなく――妥協してはいけないとはぜんぜん思わないが、妥協した自分、妥協した相手という想いをずっと引きずることになる。
 条件にこだわっている以上、そうならざるを得ない。
 一緒になってから、相手が条件を失うこともあり得る。そうなったら別れるのだとしたら、それは男女の関係というより、ブランド品を選んでいるだけのように思える。逆に、条件はなくなったが別れないというのは、妥協するということなのか、本当は別れたいのに世間体に縛られて身動きが取れません、ということだろうか。
 なんにせよ、ランク付けという条件選別をすればするほど、不自由になると見えてくる。条件は、その人のつけている武器や鎧のようなもので、必ずしも中身を顕しているとは言えないような気がする。それに、ランクがどうのという異性――歳がどう、身長がどうなどと、やたらと人を裁くような精神性の持ち主と一緒になりたいと思う人は……いるかもしれないが、少なくとも俺はいやだなぁ。女性に限って云うなら、女性とは受け入れるのが本性ではないかと思うのだけれども。
 大事なのは、条件ではなく、完全に感覚的なものだと理解できる。その方が自然だ。条件に寄るのは不自然だ。不自然なものがうまくいかないのは当然だ。
 ということで、頭で考えた条件を自分の中に持たないように、感覚を研ぎ澄ませて彼女をゲットしたい、と思う今日この頃。……って、今日はバレンタインデー? 縁ないのー(爆)。


おおみち礼治 |MAIL

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