THOKOの日々

2016年06月25日(土) 緊急搬送

夕刻の時間
大好きな入居者さんが転倒した
身動きが取れず頭から流血
意識はしっかりしていたものの痛みを訴えしきりに起こしてと叫ぶ
気丈な性格ながら御年三桁
おそらく足を骨折している
左手の動きも悪かった事から左側の核関節にかかった圧力が大きく
肩もしくは肘、手首の骨折もありえる

若ければ手術
だが、年齢的に考えても遠方の家族が延命など望んでいない事を考えても
保存療法がとられる可能性は高いだろう
そうなれば、寝たきり
手術しても歩行は厳しく車いす生活の可能世大
場合によっては、落ち着いた後家族の近くに引き取られる可能性もある
頭部外傷は、今後何らかの後遺症を産む可能性も秘めており
それは、今後日常生活を送る事への支障をきたすだろう
いずれも、経験や知識から来る予測でしかないが
さほど低くはない可能性だ


その人の存在は、私がここで働いている大きな理由のひとつ
だから、とくとくと流れ出る涙を
止める事ができなかった
看護師なのに

私は孤独なその人の中に自分の影を映していた
そして、大好きだった祖母と似た面影のその人を
いけない事とは知りつつも身内のように特別に慕っていた
肩入れするといずれは自分を苦しめる事になると
頭では理解していながらも心はそこについていけず
その結果がこれ


命は永遠ではないのだと
忘れっぽい私に思い出させる為の試練なのかもしれない

緊急時の初動が、その人の残りの命の質を左右する
このことを忘れてはいけないのだ


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THOKO