住まいに人が訪ねてくるのは久しぶりだった。二杯分のお茶と話で一時間。あまりにも物のない部屋で、いじることができず手持ち無沙汰のようだった。この町へ来た時、私は部屋をごくシンプルにしようと決めた。いつでも身動きできるように極力身軽に生活しようと。手本はシティホテルだ。広めのクローゼットのおかげで、目にふれるものは少なくすっきりして見える。人が遊びに来れる状況が、ほんのりと喜びを連れてきた。