つれづれ日記。
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2010年06月07日(月) 委員長のゆううつ。その2−10

 プラム色のボレロを羽織ったような感じのワンピース。裾はふわっと広がっていて、スカートの部分は生成り色。フレア袖というんだろうか。手元はびらっと広がってるし胸元に施された細やかなピンタック。おまけにところどころにリボンがくっついている。
 良家のお姫様やお嬢様が着るには申し分ないけど一階の高校生が着るには荷が重すぎる。正直に言えば、恥ずかしい。男性陣の目がなければ急いで制服に着替えてるところだ。あたし、高木詩帆の身長は160センチジャスト。大柄ではないけど小柄でもなく。おまけにメガネもかけたままだからまったくもって似合ってない。リズさんもメガネかけてるけど。
「だったらはずせばいいじゃん」
 抵抗する間もなくメガネをはずされる。
「似合ってるよ。ほんと」
「……本当に?」
「ほんとほんと」
 視界がぼやけて表情がよく見えない。でもお世辞だってことはよくわかる。もしくは女慣れしてるのか。彼にいたっては両方だろう。たぶん。
「本当によく似合ってますよ」
 メガネを返してくれたのは翠玉の瞳の男の人。
 じゃあこのままでいこうかなと一瞬思ったものの。
「…………」
 あらためて自分の格好を見回して。
「もう少し、落ち着いたものにしてください」
 やっぱり人間、着慣れた格好に限る。かくして服選びは一時間も費やしたのだった。






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香澄かざな 




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