つれづれ日記。
つれづれ日記。

2004年07月01日(木) SHFH12−6

SkyHigh,FlyHigh!

Part,12−6

「……落ち着いた?」

「ん……」

 涙をぬぐうとシェリアは立ち上がった。

 本来なら何か言うべきなのかもしれない。だが、まりいにはそれができなかった。

「ごめんなさい。これじゃいい迷惑ね」

 苦笑すると扉に手をかける。

「今日は休むわ。二人ともおやすみなさい」

「部屋まで送ろうか?」

「一人で大丈夫。だってここはアタシの家だもの」

 そう、ここはシェリアの家。広くて豪華で、でも空っぽで――

「シェリア!」

 去り行く後姿にまりいは声をかけた。

 何か言わなきゃいけない。でも、なんと言えばわからない。

「明日、街を案内してくれない?」

 そう言うのがやっとだった。

 まりいの気持ちが伝わったのだろう。公女様は少しだけ笑みを浮かべると言った。

「まかせて。ここはアタシの庭なんだから!」






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2003年07月01日(火) 休日の過ごしかた。その1
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