つれづれ日記。
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2003年07月21日(月) SHFH7−4

SkyHigh,FlyHigh!

Part,7−4

『…………』
 話すこともなく、ただ黙々と獣をさばくショウ。ただ黙ってそれを見ているまりい。
 はたから見れば、それは奇妙な光景だった。
「…………」
 まったく。やりづらくてしょうがない。
 青ざめるくらいならはじめから見なければいいだろ?
 実際、まりいの表情は青ざめていた。
 普通の女子中学生が動物を殺す現場など見たことがあるはずもなく。
 それでもこうして見ているというのは、彼女なりの意思の表れだった。
 みんなの足手まといにはなりたくない。せめて簡単なことくらいできるようにならなきゃ。
「……できたぞ。」
 それまでの沈黙をショウがやぶる。
「すごい……」
「何が?」
 まりいのつぶやきにショウが問いかける。
「ショウって、なんでもできるよね。すごいよ。」
「ずっとやってれば嫌でも覚えるさ。」
「それでも。やっぱりすごいと思う。」
 素直に尊敬の眼差しを向ける少女に、ショウはしばし言葉を失った。
「……そろそろ出発するぞ。シェリアも待ってるだろうしな。」
「うん。」
 この時の少年の顔は逆光になっていたため、まりいには見えなかった。 






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