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2002年03月23日(土) BR的夢

もしもここに一本の剣があって、その剣で目の前の他人を殺さなければ自分が死んでしまうなら。
痛手を負わせるだけではダメで、完全に息の根を止めなければならなくなったら。
自分が死ぬのは怖いよね?

戦うと決めたら、相手も自分に向かってくるわけで、
飛んできた刃は左肩を確かにかすめ、痛みも感じるけれど、
それよりも恐怖が大きい。
目の先に真っ赤な鮮血が見えるけど、見たくない。
そう、生が見えるまでは。
戦うしかない。

そこに友達が二人いて、その二人は付き合っていて、でも友達で。
凄く仲のよい友達で。
協力すれば殺れるかもしれない。
でも殺したその後は、私の番かもしれない。

一瞬、協力したけれど、相手の動きを封じた瞬間、急に怖くなったのはそれこそ"虫の知らせ"だったのだろうか?
3対1で油断している。そう、今私は無防備だ。
これでは動きを封じているので1対3も同然だ。

逃げよう!
そう思った瞬間。
自分で殺ろう!
そう思った瞬間。

敵の後ろにいた友達の首は切れた。
なのに死なない。
恐怖をあじわいながら、死を目の前にして、苦しんでいるけれど助けてやれない。
そう、最愛の人に裏切られた彼女はシグナルに気付く事が出来なかったのだ。

自分が殺らなければならない。
今なら殺れる。
なのに、右手に持ったその剣を、心臓に向けたその後の一歩を踏み出せない。

自分が生きる為に。
そう何度も自分に言い訳したはずなのに、最後の一歩が踏み出せない。

自分が生き残る為でも、人を殺すのは怖い。
そう、それが本能。
生き残りたい。けど、過ちを犯したくない。
どんなに言い訳したって人を殺すのが怖いのだ。
そう、自分が死ぬのと同じように・・・
矛盾してる。でも、そんな葛藤もあるでしょ?





と、今朝目覚める前までこんな夢を見てました。
夢だったから、私は生きていました。
刺されたけど。
夢でも私は人は殺してません。

でもね・・・もし、こんな夢と同じような二者択一を迫られたら、
私はどんな答えにたどり着くのだろう。
最後、右手に持った剣はどこへと向かうのだろう。。。


日向葵