かえるの日記&雑談

2007年03月07日(水) 「あの歌がキコヱル」

それが本題ではないが100題用えっちシーンをパコパコ(キーボードの音です)打ち込みつつ「その時歴史が動いた」を流し観て深く感動している…いや本当に…うち、放送は次の「あの歌が〜」に変わった。何度か観たがどうも微妙な気分になることが多いこの番組、今回は爆スラの「RUNNER」だし漫画は川崎のぼるが描いてるというので完全に手を止めて視聴する。

今は地元で郷土絵本などのお仕事されてるという川崎センセイ、仕事場に飾られてる花形のカラーイラスト見たらえっらいカッコイイじゃないですか!「巨人の☆」の原作漫画ってマトモに読んだことなかったけど、肉感的で迫力のある素晴らしい絵。今マガジンで連載されてるリメイク漫画とはえらい違いだ。あれも変に新説〜だのとぶち上げていなければ普通のヤンキー野球漫画としてスルー出来るのに、気の毒といえば気の毒だけども。

そんでエピ紹介として描かれた肉筆カラー漫画も、手癖だけになった生気のない絵しか描けなくなってる大御所も多いというのに(ちょっと今回毒舌ですね)しっかりした線で活き活きとキャラクターを描かれていて感心した。
腕の筋肉の描き方なんかゴツッだけじゃなくムチッともしててお好きな人には堪らない感じ。それにアップになるとあんな太い眉のおっさん輪郭顔のくせに目はやたらつぶらで睫毛長いし。やっぱいいなあ昔少年漫画。

さらにストーリーが、学生バイトの青年(語り手)がバイト先の運送会社で『山チャン』なる先輩に男惚れして、RUNNERは俺たちの曲だ!と日々労働に励み休日も皆と釣るんで過ごし、就職を考えるころに先輩のぽつりと漏らした一言(それも隣の布団からだ!)に誘われてその運送会社に正式入社を決めてしまう。
生憎そこで配属は別になってしまったが相変わらず友情は続き、結婚式には駆けつけて胴上げしてくれて、しかし年を重ねるにつれ疎遠になっていった先に山チャン先輩は急な病でお亡くなりになってしまう。すぐにはしんじられず電話口で嘘だ嘘だと絶叫する。
まだ頑是無い先輩の遺児を眺めながら滝涙を(さすが本家!)流す、今は中年となった主人公。時折先輩の墓に詣でては自分も彼のように真摯に生きようという誓いを新たにするのであった――。

川崎先生もノリノリでお描きになられたようで、主人公はくせっ毛坊やでカワイイし先輩すっごい渋い男前だし、何ですかこのご飯十杯はいけそうなピュアピュアな親爺語り!たまらんー!!

多少の味付けはされてるとはいえ人様の大事な思い出話を萌え呼ばわりは失礼、なんだけど、ノンフィクションと思えばこそでね……


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える夙川