| 2003年08月30日(土) |
白鯨-MOBY DICK- |
図書館でのグレゴリー・ペック特集上映会、今回は「白鯨」(1956)
ギリギリに視聴覚ルームに入ったら、不思議なことに「ローマの休日」より混んでいた。 G・ペックがぷちマイブームなの♪とかいいつつ例によってプロフィールも何も調べることをしない私は、ペックはきっと主人公(イシュメイル)を演じるのだろうなと思っていた・ら、驚いたことにエイハブ船長だった。 えっらい若くて爽やか☆なエイハブ船長もあったもんだと最初??だったが、語り口やどんどんアッチの世界に逝ってしまう目の演技など流石に上手い。 (後で調べたら公開当時から「ミスキャスト」と言われてたようだけど)
最初の汐吹亭のシーンを見ていて、そういえば私が「白鯨」読んだのは中高生の頃だったと思うけど、クィークェグ×イシュメイルで煩悩してたんだ!と突然イナズマのように記憶が甦る。 だって宿屋で全く知らない相手と同衾(相部屋でベッドもひとつだけ)、最初死ぬほどビックリさせられたけど朝には私(イシュメイル)の身体に「まるで新妻のように」クィークェグの腕が回されていたとか書いてあったんだもーん。 映画では割合サラっと流されていたが、一夜明けていきなり「友人になろう」「同じ船の上で同じ物を食べて同じ物を見て…」と熱く語り合い出すのはどうかと思う。その上白人とインディオの組合せ。やっぱり超おいしい。
それが当時の風俗だったとしても当然のよーにもそもそ同じベッドに入るクィ&イシュにまず目を剥いてしまったが、後半には(原作読んだ当時は気がつかなかった)エイハブ船長と副長のスターバックがまた物凄かった。 明らかに常軌を逸しつつある船長を懸命に引きとめようとして、一度ならず反乱を起こそうとしたり、いっそ殺そうとしたりするのに、最後には船長の狂気にそれと知りつつ飲み込まれてしまう…とこれだけでもタマランものがあるけども、狂気と正気のはざかいに居るエイハブ船長が副長の目をじぃっと覗き込んで「私に(お前の)人間らしい眼を見せてくれ」「海や空を眺めるより心が安らぐ」って言うのはもう、思いっきり口説き落としてるとしか考えられない。 <このシーンは本当に見ながら口ポカーン( ̄□ ̄;)
いやー今になってみんな映画をネタにあれやこれや言ってるけど、ムカシの映画の遠慮の無さにはやっぱり負けるなあ、とつくづく感服しつつ、下の階で原作本上下巻を借りる。 9月の課題図書はモビイ・ディックで決まり。がんばってウンチクの所も読むぞー。
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