上川隆也&TV東京ありがとおー!の気分がやや納まったところで、原作をまた(またまたまたまた…)読み返してみる。 やっぱりきっぱり原作の方がずーっとずーっと面白いなあ…横溝正史の話はストーリー展開と人間関係の構成がものすごく緻密に練りこまれているので、ちょっといじくると全体のバランスが崩れてしまうように思う。
例えばドラマでは糸さんが旦那様でなく奥様に感情的に肩入れしているようなセリフがあったが、あれは前後の行動からすると辻褄が合わない。そしてどうも、ここ数年たまーーーにサスペンス物を見るたびに、オチのところで(そんなセリフを言うなら何であの時あーゆー事をしたんだ?)と思ってしまうので、逆にドラマ的にはこれが定石なのかと思ったり…ああややこしい。
そして横溝センセの文章は、昔の大衆小説だということもあるけど私にはものすごく読んでいて気持ちよく、すんなりと物語の中に入っていける。いつかエッセイの中で「私の話をもう何十回も読み返したという読者からの手紙をよく拝見するが、それは探偵小説家としてどうであろうか」てな事を書かれておられたが、それはきっと私のよーに思うヒトが多いからなのでしょう。
ところで『アポロンのような美青年』という形容が出てきたのはまた別の話(「女王蜂」だったかな)だったようで、あいのこ譲治君は『きめのこまかい白い肌はまぶしいほどに青春そのもの』でした。こんなこと風呂場で考えてる30過ぎの探偵さんってどーなんでしょ。
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